スプリングS(GII) レース回顧

2017 スプリングS(GII) レース回顧 中山芝内1800m良 
T=1:48.4 Lap=12.6 - 11.7 - 12.1 - 12.2 - 11.7 - 11.8 - 12.1 - 11.8 - 12.4
48.6-48.1 M 前後差0.5

ペース的には、ほぼ平均Pで、ラップで診ても3−4角で若干の中弛みが観られるが、
レース内容は中山らしく、向こう正面からのロングスパート戦で、後半の1000mから加速が始まって、L2再最速での2段階加速のレースであった。
 
タイム的には、14年にロサギガンティアが勝った時と同じ時計ではあるが、この日の馬場は良表記であったとしても、やや重い馬場とすれば、このクラスでの3歳牡馬戦としてはレベルの高かったレースとも感じる。

勝ったウインブライト松岡は、外10番枠からスタートも、道中は我慢しながら中団で進める競馬。

内枠の3頭が、先行積極策で、向こう正面を過ぎるまで、やや縦長の展開に。
ここで、最初の1000mは1.00.2 と流れ、3角付近から、一気に仕掛けが入って3角過ぎでは、船団のカタマリとなって団子状態となる。 

4角から直線に入って、プラチナヴォイスが内を突いて先頭に踊り出るが、大外から押し上げて来たウィンブライドが、L1でプラチナを捕らえ、間を突いて上がって来たアウトライアーズの強襲をもろともせず強い競馬を魅せた。 

ただ、松岡自身は、4角過ぎから、ある意味、大外ブン回しの競馬で、かなりロスを作ってしまった様な感もあり、これがなければ、実際、半馬身差以上(おそらく1.5馬身程度)は引き離して勝っていたであろうと推測。 

そう考えれば、この馬の中山適性とコーナーリングの非凡さには魅力が大ありで、
対カデナ比較で診ても、2着のアウトライアーズが互角レベルとすれば、

皐月賞では、あのミヤビか、怪物ファンデーナが当面の敵となるのではないか? 

何れにしても、ウィン軍団が本番までに、どこまで調整できるのか、若干の不安もあるが、

これで、皐月賞の候補馬が1頭決まったという収穫のあるレースであったと。