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これが種牡馬ハービンジャーの真価/秋華賞

2017年10月16日(月) 18:00



◆最大の決め手はバテることなく伸びる底力

 週末の雨は時おり上がりかけたが、とうとうこのレースの前に「重馬場」まで悪化。長く降り続いたため、勝ちタイムの2分00秒2「前半59秒1-後半61秒1」が示す以上に、多くの馬にとって酷だった。レース上がりは「49秒1-37秒0」に落ち込んだ。

 勝ったディアドラ(父ハービンジャー)は外枠のため前半は最後方グループになったが、C.ルメールはあわてなかった。重馬場のわりに先行勢がひっぱる流れは速く、馬群は固まっていない。後方の外にいたディアドラは、3コーナー過ぎからのコース取りが絶妙。ムリなく最内に進路を取ると、4コーナー手前ではあっというまに先団を射程位置まで押し上げた。直線を向いて少し外に出すと馬群の密集はなく、すぐ前に武豊のリスグラシュー(父ハーツクライ)がいた。抜けだそうとスパート態勢に入っている。あとは追うだけ。抜け出したモズカッチャン(父ハービンジャー)を外から差し切って、並んで伸びたリスグラシューに1馬身4分の1差。

 1頭だけ上がり36秒を切って「35秒7」。爆発力が武器の馬ではないが、「桜花賞→オークス→秋華賞」。3冠すべてディアドラの上がり3ハロンは最速となった。非常に珍しい記録であり、タフな馬場になった今回、バテることなく伸びる底力が最大の決め手となったのである。

重賞レース回顧

3冠すべて上がり3ハロンが最速というのは非常に珍しい記録(C)netkeiba.com


 牝馬の3冠目が秋華賞となった1996年以降、1999年の勝ち馬ブゼンキャンドル(父モガミ)の15戦目に次いで、史上2位の14戦目【5-3-2-4】となるタフな勝ち馬となった。これが英キングジョージVI世&クイーンエリザベスSを快走した種牡馬ハービンジャー(父ダンジリ)の真価だろう。14年夏に初年度産駒がブレークしかけながら伸び悩み、やや評価を難しくしていたハービンジャーは・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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