モーリス鞍上ムーア「当日がとても楽しみ」/マイルCS共同会見

2015年11月19日(木) 19:01

モーリスの追い切りについて「感触がすごく良かったので、当日のレースがとても楽しみ」と語ったムーア騎手(撮影:佐々木祥恵)

 マイルCS(GI・芝1600m)に向けて、堀宣行厩舎モーリス(牡4)とリアルインパクト(牡7)が併せ馬で追い切りを行った。追い切り後に、モーリスのライアン・ムーア騎手と両馬を管理する堀調教師の共同記者会見が行われた。

モーリスについて、ムーア騎手
(モーリスのレース振りはVTRで見ている?)
「はい、見ています」

(映像から受けたこの馬のイメージは?)
「今年の重賞2レース(ダービー卿CT、安田記念)を見させてもらったのですが、両方ともすごく印象的な勝ち方で強いと思いました。大きな馬なので成長するのに少し時間がかかったのだと思うのですが、2年前より体がしっかりと出来上がって、今は完成してきたというか、体をうまく使えるようになってきたのでとても楽しみにしています」

(追い切りに跨った感触は?)
「感触的にはすごく良かったので、当日のレースがとても楽しみです」

(今日のゲートの感触は?)
「全く問題なかったです」

(レースで理想とする展開や枠順は?)
「良い枠がもらえることをもちろん願っていますけど、枠は選べるわけではないので、当たった枠をそのまま受け入れてレースをするだけです。どのレースでもそうなのですが、やはり運が必要です。運が少しあれば結果はついてくるのではないかなと思います」

(ファンへのメッセージを)
「良い馬に乗って良いレースができるように、皆さんの要望に応えられるような結果を出したいと思います」

モーリスについて、堀調教師
(毎日王冠を回避した経緯とその後の調整過程について)
毎日王冠はあくまで前哨戦という位置づけでした。1か月前に予定通りに入厩して調整を進めていく中で、背腰の痛みから歩様が硬くなってきました。治療や工夫をしながら競馬には持っていける状態でしたけれども、使った後にさらに悪くなるということも考えて回避させて頂きました。

 その後は治療を施し、その段階で少し調教を緩めて休ませられました。それによって回復して、その後も十分時間を頂きましたので、このレースに向けてしっかり仕上げていくことができました。当初の予定と変わってしまいましたけど、特にオーナーの理解によって立て直しができたかなと思います」

(今日の追い切りの狙いは?)
「今回は前回のレースからだいぶ間隔が開いていますので、通常より少し期間を早めに仕上げてきました。先週までに調教の量も十分でしたし、仕上がっているなと感じていたので、今回は久し振りに乗るジョッキーにゲートを含めて馬の状態を把握してもらって、競馬に向けてのイメージを作ってもらうのが1番の狙いでした」

(前走の安田記念について)
安田記念の前までは、折り合いに注意しながらのレースが続いていました。もう一歩進められるなという手応えはあったのですけど、本番ではハイペースの中でしっかり好位から競馬ができました。いろいろな流れや展開含めて、GIの舞台で対応できたのは大きいと思っています」

(さらにステップアップするための課題は?)
「ゲートにウイークポイントがあるのですけど、それを含めたメンタル面のコントロールが課題になるかと思います」

(京都競馬場のコース適性、及び輸送など気になる点は?)
「コース適性という意味では、1レース、1レース、展開もメンバーも違いますので何とも言えない部分もありますが、以前走って結果も出ていますし、心配はしていません。輸送に関しては、関東本場の輸送でも結構(体を)減らす馬なので、今回は間隔が開いていることと併せて、体を減らさずに平常心で行けるかどうかがレースで結果を出すポイントだと思っています」

(距離2000mの香港Cにも登録があるが、この馬の距離適性について)
「血統的にいえば、もう少し長い距離という選択も出てくるとは思います。仮に毎日王冠を使えていればという意味では、使った後の状態にもよりますけど、東京の1800mでゲートも含めてある程度見極めた上で、マイルCS香港Cが選択肢に入っていて、天皇賞は当初から予定にはありませんでした。(天皇賞は)いずれとは思いますけれども、コースレイアウト的にゲートに難があるこの馬にはまだ少し早いと思います。

 香港Cに関しては、まず香港マイルに非常に強い馬がいるということが1つと、香港はゲートボーイを付けられますので、この馬のゲートに対しての不安が払拭できるという意味では、初めて2000mを使うには良い舞台だなという判断でした。ただ毎日王冠からのローテーションを踏めませんでしたので、今回はあくまでマイルCSを使った後に香港をどうするかということになると思います」

(今回のレース運びや枠順について)
「いろいろな状況に対応できるように段々なってきています。枠順や相手関係、馬場状態などが勝敗に大きな影響を与えると思いますが、そういう意味ではいろいろな選択肢が取れるようになっていますし、ジョッキーに任せて心配はないと思います」

リアルインパクトについて、堀調教師
(毎日王冠12着について)
「こちらは毎日王冠を予定通り使わせて頂いたのですが、1度使って良くなるのではないかという状態でした。オーストラリアの遠征から帰ってきて、その後の回復に少し手間取ったという感じでした。1度叩いたことで次につながるかなと感じています」

(毎日王冠の後の調整過程と、今日の追い切りについて)
「今回は今までよりは少し体を絞って使いたいなというのがありましたので、中間に1回ノーザンFしがらきの方に短期の放牧に出しました。長距離の輸送になるのですが、関西方面と往復させまして、もくろみ通り少し体重も減っている状態です。今日の追い切りに関しても、この馬なりにしっかりと動いて態勢は整っているのではないかと思います」

(京都のコース適性については?)
「そのレースごとにいろいろ違いますので一概には言えないと思いますけど、良い状態で持っていってこの馬のレースをしっかりさせられれば、京都は苦手だというふうにはとらえていません」

(理想のレース運びや枠順について)
ディープインパクト産駒なのですが、溜めて切れるというよりは、馬なりよりは少し出して行って、その流れの中で終いに決め手を使うようなレースが合っていると思います。枠順、馬場状態を含めて、そのような形で対策をしたいなと思っています」
(取材・写真:佐々木祥恵)

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