【ドバイWC】アロゲート世界最強証明だ 名伯楽バファート師自信の参戦

デイリースポーツ

2017年03月21日(火) 06:03

 メイダンのダートコースでじっくりと体をほぐしたアロゲート

「ドバイWC・UAE・G1」(25日、メイダン)

 今年は日本からドバイWCデー諸競争に大挙11頭が遠征。いずれのレースも手に汗握る熱戦となりそうだが、ドバイワールドCは米国馬アロゲートで断然ムードが漂う。同馬を管理するボブ・バファート調教師(64)が、現地ドバイで熱い意気込みを語った。これまで数々の名馬を世に送り出した名伯楽は、ワールドCも98年シルバーチャーム、01年キャプテンスティーヴで2勝。世界最強ホースが新たな勲章を手にするか、注目だ。

 16年度のワールドベストレースホースランキングでトップのレーティング(134ポンド)を得たアロゲート。今年創設されたペガサスワールドCを制覇し、約8億円を涼しい顔でゲットした世界最強馬が、次に狙うのは中東の勲章だ。勝てば、北米調教馬として歴代最高の賞金獲得馬となる。

 20日朝はメイダン競馬場のダートコースを1周半。軽いキャンターで体をほぐした。「アメリカにいる時よりもいい感じに見える。むしろ人間の方が疲れているぐらいだよ」。調教の動きを確認したボブ・バファート調教師から笑みがこぼれた。

 同師は09年にアメリカ競馬の殿堂入りを果たした名伯楽。15年に米クラシック三冠を達成したアメリカンファラオとの比較を問われると、こう答えた。「タイプも脚質も違うから難しいけど、2頭ともスーパーホース。アメリカンファラオは完成されていた。アロゲートはビッグチルドレン。ひとつずつ課題をこなしてきた。闘争心があって走るのが好きなリアルチャンピオン。誰も達したことのない領域に達してほしい」。天井知らずの上昇曲線を描き続ける愛馬をほめたたえた。

 4頭の日本馬など、ライバル馬には目を向けない。「自分の馬をベストの状態に仕上げる」。過去、98年シルバーチャーム、01年キャプテンスティーヴで制している大一番。今回も自分の仕事に力を尽くすのみだ。

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