ラニなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

2017年05月25日(木) 12:45

スピード乗りは抜群。最後は流すような感じで好時計をマークしたラニ(撮影:井内利彰)

 今週の栗東は曇り空の日が多く、24日の午後から雨。25日の調教中もしっかりと降ったが、調教後半の時間帯になると雨は止んだ。ただ、馬場はダートは水が浮くくらいの状態。ウッドチップもかなり影響を受けたと思われる。

【坂路/4F51.9秒】
 24日。一番時計は安田記念(6月4日・東京芝1600m)を予定しているエアスピネル(栗東・笹田和秀厩舎)の4F50.8秒。僚馬を追いかけて、きっちり先着するあたりはさすがの動き。二番時計は4F50.9秒のユウチェンジ(栗東・森秀行厩舎)なので、時計はある程度出ている馬場。

 25日。雨の影響を受けて、かなり走りにくくなった馬場。追い切り頭数が少なかったこともあるが、一番時計は南井克巳厩舎のメイショウラプターメイショウカクオビの併せ馬がマークした4F52.2秒。この2頭はいずれも速い時計を出すタイプではないので、こういった馬場が向いたのかも知れない。しかし、三番時計になるシュウジ(栗東・須貝尚介厩舎)が4F52.4秒なので、ここを目安にすれば、前日と比較してかなり時計を要したといってよいだろう。

 先週の馬場差が「-0.1秒」。24日は先週とほぼ変わりない馬場状態なので『±0.0秒』で記録。25日は時計を要する状態なので『+1.0秒』で記録している。

【CW/5F66.5秒】
 24日。ある程度時計が出る馬場状態で安定しているが、それにしても絶好の動きを見せたのは、京都ハイジャンプに出走予定のマドリードカフェ(栗東・荒川義之厩舎)。障害練習後の6F追い切りだったが、スピード乗りは抜群。時計は6F78.0〜5F63.7〜4F50.7〜3F38.0〜1F12.2秒と速いが、騎乗していた熊沢重文騎手の話では楽に走っていたとのこと。障害に転向して2戦2勝だが、まさに水が合うといったところだろう。

 25日。来週からメイクデビューが始まるということもあり、緑ゼッケン、2歳馬の追い切りも多数。その中でも群を抜いて目立ったのは、武豊騎手が跨ったアメイジングセンス(栗東・角田晃一厩舎)。3頭併せの最後方だったが、最後の直線は最内からタガノスカイハイの前に出て、先頭を走っていたエリシェヴァに食い下がる動き。時計は内目を回ったとはいえ、6F81.7〜5F66.2〜4F51.5〜3F37.6〜1F12.4秒と速い。6月3日(土)阪神芝1600mでのデビューが予定されているが、人気の中心になることは間違いない。

 先週の馬場差は「-0.3秒」。24日に関しては、先週と同じ『-0.3秒』の馬場差でよいと思うが、25日は雨の影響を受けている。よって、25日は『+0.2秒』の馬場差で記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場は24日こそ追い切りはなかったものの、25日は雨の影響を考慮して追い切りに使われるケースが多かった。目黒記念に出走予定のラニ(栗東・松永幹夫厩舎)もそんな1頭。Eコースで追い切る時と同じように、坂路馬場を1本上がってからの追い切りだったが、スピード乗りは抜群。最後は流すような感じで、6F74.5〜5F61.4〜4F49.0〜3F36.8〜1F12.7秒と速い時計をマークしている。馬場差は24日は『±0.0秒』で記録しているが、25日はかなり緩く、芝の塊が飛ぶシーンも多数あったので『+0.5秒』で記録している。

 24日のポリトラック馬場は追い切り頭数も少ない。馬場状態としても、いつも通り時計の出やすい馬場だった。25日は雨の影響を受けて、グリップ力のある走りやすい馬場。馬場差は24日が『-1.0秒』、25日は『-1.5秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・写真:井内利彰)

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