青葉賞レコードVのアドミラブル蛭田助手 意外にもリラックス!?/トレセン発秘話

東京スポーツ

2017年05月26日(金) 19:00

デビュー戦の失敗から復活したアドミラブル(写真提供:東京スポーツ)

 他のレースにはない、独特の雰囲気に包まれる「ダービーデー」の東京競馬場。初めてダービーに騎乗する騎手などは、そんな“非日常”の空間にのまれてしまうことが少なくないし、厩舎関係者にしても、それは基本的には同じだろう。

 ただ、馬と最も身近に接する厩務員にとって、そこまでダービーの経験値が必要かとなると、レースの特殊性ゆえ、案外そうでもないのではないか、という気がする。

 印象深かったのは2014年にダービーを勝ったワンアンドオンリー担当の甲斐助手がレース前に発したこんな言葉だ。

「ダービーに担当馬を出走させるのは初めて。でもダービーの怖さを知らないから、その分、リラックスしていける」

 橋口弘次郎元調教師の悲願であり、ダービーを勝つラストチャンスと言われたあの年。取材攻勢もシ烈を極めた中で、甲斐助手が自然体で馬と接することができたのは、ダービーの重みを知らなかったゆえ、という一面もあったのではないか。

 今年の青葉賞をレコード勝ちして一躍、ダービー馬候補に名乗りを上げたアドミラブル。担当の蛭田助手はさぞ、プレッシャーのかかる日々を送っているのだろうと思っていたのだが、案外そうでもなかったという。

「デビュー戦は松若が乗って、ノドを鳴らして惨敗。引き揚げてきた時に一度はあきらめた馬ですから…。そこから(ノド鳴りの)手術をして復活する馬も決して多くはない中で、ここまで走ってくれて、ダービーにも出走できる。それだけですごいことだと思うし、だからこそ、そこまでプレッシャーを感じることはないんです」

 かつてリンカーン(03年9番人気8着)、ヴィクトリー(07年2番人気9着)でこの舞台を経験している蛭田助手だが、1番人気に支持されるかもしれない今年が、意外にも一番リラックスして臨めるのかもしれない。

(栗東の坂路野郎・高岡功)

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