ケイティブレイブが出遅れからの差し切りV! GI初制覇!/帝王賞・大井

2017年06月28日(水) 20:15

出遅れて後方からの競馬となった福永祐一騎手騎乗のケイティブレイブが直線で外から一気に差し切ってGI初制覇(撮影:高橋 正和)

 28日、大井競馬場で行われた第40回帝王賞(GI・4歳上・ダ2000m・1着賞金6000万円)は、出遅れて後方からの競馬となった福永祐一騎手騎乗の6番人気ケイティブレイブ(牡4、栗東・目野哲也厩舎)が、直線で外から一気に脚を伸ばして、2番手追走から一旦は先頭に立った5番人気クリソライト(牡7、栗東・音無秀孝厩舎)を捕らえ、これに1.3/4馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは2分4秒4(重)。

 さらに3馬身差の3着に1番人気アウォーディー(牡7、栗東・松永幹夫厩舎)が入った。なお、3番人気サウンドトゥルー(セ7、美浦・高木登厩舎)は4着、2番人気アポロケンタッキー(牡5、栗東・山内研二厩舎)は5着に終わった。

 勝ったケイティブレイブは、父アドマイヤマックス母ケイティローレルその父サクラローレルという血統。出遅れて普段の逃げ先行とは違う競馬になってしまったものの、直線で見事な脚を繰り出して差し切り、初めてのGI制覇を果たした。

【勝ち馬プロフィール】
ケイティブレイブ(牡4)
騎手:福永祐一
厩舎:栗東・目野哲也
父:アドマイヤマックス
母:ケイティローレル
母父:サクラローレル
馬主:瀧本和義
生産者:岡野牧場
通算成績:21戦7勝(重賞5勝)
主な勝ち鞍:2016年浦和記念(GII)

福永祐一騎手のコメント】
 コンディションが良く、他に逃げる馬も見当たらなかったので、自分のリズムで行くだけ行ってどれだけ粘れるかと考えていたんですが、スタートで大きく躓いてしまって・・・終わったと思いました(苦笑)。ただいつもと違う形にはなりましたが、馬は非常に落ち着いて走っていましたので、途中から押し上げていくよりもリズムを守って直線だけ伸ばそうと考えていました。4コーナーを回った時に思ったよりも手応えが良くて、これならいけるんじゃないかなと思いました。

 初めて乗せてもらった時から高いポテンシャルは感じていました。ただ自分の形じゃないと脆いところがあったので、今日も逃げる形にしようと思っていましたが、瓢箪から駒という感じで目の覚めるような末脚を使ってくれました。これでこれからどういう形の競馬でも、安定して力を発揮するようになってくれると思います。

 目野先生が来年で定年ということで、なんとかGIをこの馬でという思いでいましたが、今日達成できて本当に良かったです。

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