デルニエオールなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

2017年11月16日(木) 13:50

折り合いを欠くようなところもなく力強く伸びていたデルニエオール(撮影:井内利彰)

 朝の冷え込みが厳しくなった栗東。15日の調教開始前が9℃だったのに対して、16日は6℃。このままどんどん寒くなっていくようだと、馬の体調管理も気になるところ。特に休み明けの馬などは馬体が太目残りなんてパターンもあるだろうし、これからはレース間隔のあいた馬、休み明けの馬には要注意だろう。

 馬場に関しては、ウッドチップの深部が湿っているからだろうか、上部が乾いていても適度にクッションが効いた走りやすい馬場という印象。今の馬場で動けないようでは、状態に関して疑問符といってもよいと思う。

【坂路/4F51.9秒】
 15日。一番時計はグァンチャーレ(栗東・北出成人厩舎)の4F49.8秒。この次が4F50.2秒のサングラス(栗東・谷潔厩舎)だが、50.9秒以下はこの2頭だけ。4F51秒台の頭数も少なく、速い時計を出した頭数が少ないという意味では時計を要する馬場だったかも知れない。

 ただし、ラスト2Fで25秒を切る頭数はたくさんいた。見た目にも鋭い動きを見せている馬が多かったが、京阪杯(11月26日・京都芝1200m)の1週前追い切りを行ったソルヴェイグ(栗東・鮫島一歩厩舎)なんて、まさにそれ。もともと追い切りでは抜群に動くタイプとはいえ、軽々と2F24.7秒、1F12.3秒でまとめてきた。

 16日。一番時計はキタサンサジン(栗東・梅田智之厩舎)の4F51.0秒。木曜日にしては、4F51秒台の頭数が多く、やはり前日同様に走りやすい馬場だったことは間違いない。

 先週の馬場差は「-0.2秒」。4F51秒台の頭数が少ないので、基準時計よりも時計が速いという馬場差をつけるべきか悩んだ。しかし、平均的な時計よりも少し速めに動けている馬が多いので、馬場差は先週と同じ『-0.2秒』で15日、16日とも記録している。

【CW/5F66.5秒】
 15日。先週も走りやすい馬場状態だったCコースだが、今週も大きく変わらずといった感じ。走る馬がやれば時計は出るし、そうでない馬でも前半さえ我慢させれば、後半は速い時計を出せる馬場。

 16日も馬場の状態は変わりない。この日、朝一番に追い切った中で目立ったのは、来週の白菊賞(京都芝1600m)の出走を予定している、2歳牝馬デルニエオール(栗東・池江泰寿厩舎)。レースで騎乗予定の松山弘平騎手が跨って、3頭併せだったが、先頭のサトノクロノスを前に見て、後ろからユイフィーユが追いかけてくる流れ。

 デビュー前の追い切りではあまり目立った動きではなかったが、今回は先週時点からスムーズな走りが印象的。この追い切りでも前を追いかけて、後ろからはプレッシャーがある流れだったが、折り合いを欠くようなところもない。

 3頭併せの真ん中に入っても怯んだりすることもなく、追い比べでも力強く伸びていた。時計は6F82.9〜5F67.7〜4F52.5〜3F38.7〜1F11.8秒なので、馬場状態を考慮すれば特筆するほどではない。ただ、これだけ動けたのは一度レースを経験しているからこそだろうし、デビュー戦からかなり進化した状態でレースを迎えることができるのではないだろうか。

 先週の馬場差は「-0.6秒」。今週も全体的な時計の出方を見ると、走りやすくて、なおかつ時計も出やすい馬場。よって、今週の馬場差も先週と同じ『-0.6秒』で15日、16日とも記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場は15日に藤原英昭厩舎が積極的に追い切りに利用していた。マイルCSの出走を予定しているガリバルディもその中の1頭。馬場状態に関しては、小さな芝の塊が飛ぶシーンが多く見られたので、緩さのある状態だったことは間違いない。よって、今週の馬場差は15日、16日とも『+0.5秒』で記録している。

 ポリトラック馬場の追い切り頭数は先週と同じ20頭を超えるくらい。馬場状態に関しては、いつもとあまり変わらない。馬場差は15日、16日とも『-1.0秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・写真:井内利彰)

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