レーヌ陣営「叩き3戦目、今回が一番」/トレセン発秘話

東京スポーツ

2017年11月17日(金) 18:30

“今回が一番いい”と中井助手が話す桜花賞馬レーヌミノル(c)netkeiba.com

 今週、羽月キュウ舎に足を踏み入れるやいなや、先週の武蔵野Sを快勝したインカンテーション担当の長谷川助手から「ちょっと、こっちに来てください」と手招きされた。

「ところで、先週の武蔵野S、どんな印つけてました?」

 思わずギクッである。担当キュウ舎で、関係者から景気のいい話を聞き、さらには「いい競馬ができそうですね」などと適当な相づちをうっておきながら、実は印は「△」。こういう時、快勝されたりすると、その印は隠匿しておきたくなるものなのだが、それを長谷川さんに思い切り見透かされていたというわけだ。

「いや、僕としては勝ち負けになると思っていたから当然、上位人気になると…。でも新聞を見たら印がやけに薄かったもので。あまりにもスカスカだと悲しくなってしまうんですよね」

 こちらとしては「見る目がなくて申し訳なかったです」としか言いようがない。

 これでインカンテーションカネヒキリエスポワールシチーを超え、トランセンドスマートボーイと並ぶJRAダート重賞最多の5勝目(グレード制導入以降)をマークしたのだから大したものだ。

 戦前からトレーナーが話していたように、今後は最大目標である来年のフェブラリーSに向けて、最適のローテを組む模様(チャンピオンズCは回避?)。その時の印は…熟慮に熟慮を重ねなければなるまい。

 今週のマイルCSでも人気はなさそうだが、関係者の話が悪くない馬がいる。

「この中間は気持ちの面がうまくリフレッシュできたし、馬体の方も叩き3戦目で今回が一番いい。古馬相手は楽ではないですけど、調教でジョッキーともうまくコンタクトが取れているし、走ってもおかしくないですよ」と中井助手が話すレーヌミノルだ。

 桜花賞制覇という輝かしい実績のあるマイルに戻れば、なんらかの印は必要かも…。ギリギリまで熟考したい。

(栗東の坂路野郎・高岡功)

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