ブレスジャーニーなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

2017年11月23日(木) 12:20

適距離に変わるブレスジャーニー、追い切りでは素晴らしい動きを見せた(写真手前、撮影:井内利彰)

 先週の当ニュースでも冷え込みについてはお伝えしたが、今週は全国的な寒さで栗東も例外ではなかった。22日の調教開始前の気温は0℃。Cコースのウッドチップも霜が降りて、うっすら白くなっていた。

 23日は調教開始前に雨が降ったこともあり、気温は9℃。前日よりは気温上昇だったが、この時期としては標準的な寒さではないだろうか。人の体調管理も難しい時期だが、これからは馬の体調管理にもかなり気を使うことになりそう。

【坂路/4F51.9秒】
 22日。一番時計はタガノモーサン(栗東・岡田稲男厩舎)の4F50.1秒。4F50秒台はこの馬しかいない。ただし、4F51秒台の頭数は15頭以上いたので、極端に時計を要する馬場というわけではない。

 この日、抜群の動きを見せたのは新馬ツヅミモン(栗東・藤岡健一厩舎)。開門してから20分以上経った時間帯だったにもかかわらず、4F53.0秒、1F12.0秒で最後も余力ある動き。母が桜花賞3着のカタマチボタンで父が安田記念を勝ったストロングリターン。マイル適性の高い血統だけに、デビュー予定の12月9日(土)中山芝1600mでの走りが楽しみ。鞍上は戸崎圭太騎手が予定されている。

 23日。一番時計は予想通りというか、京阪杯(11月26日・京都芝1200m)の最終追い切りを行ったネロ(栗東・森秀行厩舎)。4F49.3秒はこの馬にとってはごく普通の数字。他にもテラノヴァ(栗東・須貝尚介厩舎)が4F49.9秒をマークしたことを考えれば、雨が降ったとはいえ、時計が出やすい馬場だった印象もある。

 先週の馬場差は「-0.2秒」。22日はウッドチップが乾燥していたのか、先週よりは気持ち時計を要する馬場。よって馬場差は『±0.0秒』で記録している。23日に関しては、適度な雨がクッション性につながったと判断して『-0.2秒』で馬場差を記録している。

【CW/5F66.5秒】
 22日。時間帯によって、走りやすいのか走りにくいのか判断するのに苦労するような馬場。ただ1日終わって、全体的な時計の出方も見てみると、やはり時計を出そうと思って前半から速めのラップを刻んでも、簡単に止まるような馬場ではない。

 それでも1回目のハロー直前の馬場はどうも止まり気味に思う馬が多かったが、その中で動きが目立ったのは、チャレンジカップ(12月2日・阪神芝2000m)の出走を予定しているブレスジャーニー(栗東・佐々木晶三厩舎)。前走は約1年ぶりのレースで栗東へ転厩して初めてのレース。しかも芝3000mという酷な条件だったが、その後は無事に調整を続けている。

 追い切りは併せ馬だったが、重心は前走時よりも低く、スピード乗りが抜群。時計は6F83.2〜5F68.0〜4F53.1〜3F38.9〜1F12.2秒と数字は特筆するほどではないものの、その動きは素晴らしい。今回は適距離だし、ここでどんなレースを見せてくれるか。いよいよ本領発揮といったところだろう。

 23日。調教開始前に降った雨の影響で、水分を含むウッドチップだったが、むしろ前日よりは平均的に時計が出やすい馬場という印象。全体が速く、終いもしっかりというタイプが多かったように思う。

 先週の馬場差は「-0.6秒」。今週は22日が先週よりも時計を要する馬場という判断で『-0.4秒』。23日は先週よりも走りやすくなった印象すらあるので『-0.7秒』で馬場差を記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場は22日が中内田充正厩舎河内洋厩舎が併せ馬で使用。23日は調教開始前の影響もあって、芝馬場で追い切る厩舎が多かったが、雨で緩んだ芝の状態は前日より時計を要していた。よって、今週の馬場差は22日が『±0.0秒』、23日が『+0.5秒』で記録している。

 ポリトラック馬場の追い切り頭数は先週よりかなり少なくなって10頭ほど。馬場状態に関しては、いつもとあまり変わらない。馬場差は22日、23日とも『-1.0秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・写真:井内利彰)

関連情報

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・報告・コメント非表示の使い方
  • 非表示・報告をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 非表示・報告をクリックし「このコメントを通報する」を選択することで運営会社に申告できます。
  • ※報告内容について、削除等の処置をお約束するものではありません。確認を行った結果、違反が認められない場合は削除などの措置は行わない場合もあります。なお、報告に対する個別の回答は行っておりません。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

新着ニュース

競輪を手軽に楽しもう!netkeirin

ランキング

ニュースを探す