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ロックだ! マウレアだ!! 今年もあるぞ関東馬の激走/トレセン発秘話

東京スポーツ

2017年12月07日(木) 18:45

ロックディスタウンは阪神外回りでギアを上げる可能性が十分ある(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規

 阪神JFは近年、西高東低を感じさせない稀有なGIである。14年ショウナンアデラに始まり、15年メジャーエンブレム、16年ソウルスターリングと関東馬が3年連続のV。いずれも美浦から直前入厩で結果を出していることが、輸送対策のスキルアップを印象付ける。今年登録のある6頭もすべて美浦での調整を決断。関東記者としては当然“V4”を期待したいところだ。

「姉キャットコインもフットワークが柔らかくいい馬と思ったが、妹はそれにパワーもついた感じ。ただ、音に敏感だったりスイッチの入りやすい気性も似ている。そこに気を一番使って調整しています」

 こう語るのは新馬→札幌2歳Sと2連勝中のロックディスタウンを担当する佐竹貴史助手。酒席で初めて会った3年前は“チャラ男”にしか思えなかったが、環境や経験が人を成長させるのだろう。すっかりたくましさを増した当人だが、肝心な馬のほうはどうなのか。

「わずか3か月でガラリはないですが、トモに幅が出たし、精神面も徐々に成長してくれています。新潟や札幌で輸送を経験していても阪神は初めてだし、ストレスがかからないようにケアしてレースに臨みたい」

 鞍上は2年連続で当レースを制しているクリストフ・ルメール。札幌2歳S後に「新馬(新潟)の時のほうが走りは良かった。広いコースのほうがもっと走りそう」と口にした名手の感触が本物なら、阪神外回りでギアを上げる可能性は十分だろう。

 そしてもう一頭、当方が注目する関東馬が13年桜花賞馬=アユサンの全妹マウレアである。こちらは中2週での輸送競馬。条件的には厳しく映るが、姉も手がけたベテラン森信次郎厩務員から“泣き”は聞こえてこない。

「前走は窮屈な位置で軽い外傷こそあったが、心身はほとんどノーダメージ。気が強くて姉のような品はないけど、シンのしっかりした馬だよね。使うごとに背中の脂肪も取れてきたし、輸送して440キロ台ならOKかな。これまではスローの競馬しか経験がないけど、速い流れのほうがレースはしやすいはず。そういえば、アユサンは初の右回りだった阪神JF(7着)で、外に膨れてコーナーを回れなかったな(笑い)。それさえなければ差はないと思うんだけど」

 仕上げの技術は手塚厩舎にあって屈指だし、鞍上は4年前レッドリヴェールでV、昨年リスグラシューで2着の戸崎圭太。騎手的には昨年同様のワンツーがあって不思議なし。さあ、今年も関東馬の健闘を祈ろう。

(美浦の宴会野郎・山村隆司)

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