【香港C】ネオリアリズム健闘3着も…日本馬3年ぶり未勝利

デイリースポーツ

2017年12月11日(月) 08:00

 3着に終わり引き揚げるネオリアリズム

 「香港C・香港G1」(10日、シャティン)

 善戦及ばず-。世界各国から中距離の猛者が集った香港Cは、地元の上がり馬タイムワープが鮮やかに逃げ切ってV。1番人気ワーザーの追撃を振り切り、初の重賞制覇をG1の大舞台で飾った。3連覇を狙った日本勢はネオリアリズムの3着が最高。香港ヴァーズでもトーセンバジルが3着に健闘したものの、8頭が参戦した日本馬は未勝利に終わり、3年ぶりに日の丸を掲げることができなかった。

 好位3番手からレースを進めたネオリアリズムだったが、道中で口を割るシーン。直線に向いてモレイラが追いだしたものの、逃げるタイムワープに突き放され、さらには外から迫ったワーザーにもかわされて3着に終わった。「最初は少し行きたがっていたが、それでも3着によく残ってくれた」とモレイラは健闘に胸を張った。

 課題だったゲートは無難に決めた。計算外だったのはゆったりとしたペース。折り合いを欠いたことで徐々に体力を消耗した。堀師は「いいスタートができるかを一番気にしていました。4月よりもいいスタートを切ることができましたが、ペースが向かなくて、力を100%出すことができなくて残念でした」と悔しそうに振り返った。

 4月のクイーンエリザベス2世Cに続く、春秋香港G1制覇はならなかったが、決して力負けではないだろう。日本でのオッズはワーザーに次いで2番人気。再び鮮やかなパフォーマンスでファンを魅了する日が来るに違いない。

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