【朝日杯FS】ダノンプレミアム 無傷3連勝へ鋭伸リハ 調整過程も狂いなし

デイリースポーツ

2017年12月14日(木) 07:00

 軽やかな動きを披露したダノンプレミアム

 「朝日杯FS・G1」(17日、阪神)

 西の総大将ダノンプレミアムが13日、栗東CWで軽快な走りを見せつけた。ソフトな内容だったが、既に決戦に向けて態勢は万全。無傷3連勝で頂点奪取といく。

 軽快な脚さばきに仕上がりの良さがうかがえた。川田を背にしたダノンプレミアムは、スタンド正面から栗東CWに入って向正面までの半周をキャンターで流し、いったん止めてから、改めて4Fからの最終リハ。抑えもよく利き、加速も鋭い。「調整程度」と中内田師が話す通りの追い切り内容で4F52秒7-37秒6-11秒7。腰回りの柔らかみを際立たせた走りだった。

 サウジアラビアRC時よりも一段と充実。トモが深く柔らかく入ってくるのは、それだけ筋肉が柔らかく、腱もしなやかだからだ。中間は3週間ほどの放牧を挟んだが「体はふっくらした。競馬に向けて上げていけるという感じ。だから調整は順調だし、気を使わずにできる」とトレーナー。長期計画が立てやすかった分、ここまでの調整過程も狂いなく進めることができた。

 前走のレコードVを含め2戦2勝。「デビュー戦は訳も分からずだったが、ジョッキーがうまく調教しながら走ってきてくれた。2戦目も内容的には変わらず。2戦ともいい内容でセンスも感じる。ただ、課題はレースに行って見つかるもの」と師は過信はしていないが、「まだこれからの馬」と、将来性については期待が膨らむばかりだ。

 気性はまだ2歳馬らしくやんちゃで元気。「でも、人を無視するようなことにはなっていない。いい子」。完成形はまだまだ先。闘争心と操作性の絶妙なさじ加減を測っている最中だ。だからこそ、気負わず臨める。初めて挑むG1も、後から振り返れば一里塚となっているに違いない。

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