アダムバローズなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

2017年12月14日(木) 13:10

走りにくい状況の中で圧巻の動きを見せたアダムバローズ(写真手前、撮影:井内利彰)

 今週の栗東は13日は快晴、有馬記念(12月24日・中山芝2500m)の1週前追い切りということで、キタサンブラック(栗東・清水久詞厩舎)を取り上げるメディアがこぞって取材に詰めかけたという感じ。気温こそ低いものの、時間とともに暖かさも出てきた。

 14日は調教開始前から雪。ウッドチップ馬場にはうっすらと雪が積もり、芝馬場は完全に芝が積もった。ポリトラックにも雪が積もっており、ポリトラックで追い切る予定の馬がCコースに変更している場面もあったくらい。

【坂路/4F51.9秒】
 13日。一番時計はシュウジ(栗東・須貝尚介厩舎)の4F50.3秒。あとの4F50秒台は、ケイアイノーテック(栗東・平田修厩舎)しかおらず、4F51秒台の頭数は先週に比べるとかなり少なくなった。かといって、基準時計よりも遅い馬場という印象はなく、先週まで少し速い馬場だったが、それが基準時計に近づいたといった感じ。

 ケイアイノーテックは朝日杯FS(12月17日・阪神芝1600m)の出走を予定しているが、その動きは素晴らしい。2F目に12.6秒と速いラップを踏めば、経験値が浅い若駒なら、最後はフラフラしてしまうものだが、そこをまっすぐに駆け上がってくる脚力が素晴らしい。4F時計は自己ベストを更新しており、前走以上のパフォーマンスが期待できる状態ではないだろうか。

 14日。一番時計は先週木曜日と同じイシマツ(栗東・森秀行厩舎)の4F50.7秒。今週は1F目から12秒台を踏んだこともあり、最後は止まってしまったが、とにかくJRAでも通用するスピードがあることは確か。

 1回目のハローが終了した時間帯の追い切りで目立った動きは、2歳新馬グレートウォリアー(栗東・藤原英昭厩舎)。テンから少しずつ加速していくラップだったが、最後まで余裕たっぷりの走りで、時計は4F52.5秒。ラストも12.2秒でまとめており、デビュー戦から注目すべき存在だろう。

 先週の馬場差は「-0.4秒」。今週は先週と比較すれば、少し時計を要している。とはいっても、基準時計よりも遅いわけではないので、13日、14日とも『-0.1秒』で馬場差を記録している。

【CW/5F66.5秒】
 13日。前日のニュースでもお伝えしたが、有馬記念に出走予定のキタサンブラックは速い時計の追い切りを消化。同じく出走予定のヤマカツエース(栗東・池添兼雄厩舎)もきっちりと速い時計で動いており、馬場状態は決して悪くない。

 14日。こちらは坂路馬場と違って、雪の影響を感じさせる動き。特に朝一番は走りにくそうに見えたし、時間帯によっては吹雪くようなこともあり、馬場だけでなく、状況として走りにくかったはず。

 そんな中で角田晃一厩舎の2頭が追い切り。ベテルギウスS(12月28日・阪神ダート1800m)で初ダートにチャレンジするアダムバローズ阪神カップ(12月23日・阪神芝1400m)の出走を予定しているトウショウピスト。追い切りはトウショウピストが先行し、それをアダムバローズが内から追いかける内容。

 写真を見てもらっても分かるように、かなり走りにくい状況。それでも内から力強く抜けてくるアダムバローズの動きは圧巻。時計はアダムバローズで6F79.5〜5F64.1〜4F50.5〜3F37.3〜1F12.4秒。少し内を回っていたので、その点は考慮すべきだろうが、とにかくダート替わりで期待してみたくなるパワフルな動きだった。

 先週の馬場差は「-0.6秒」。13日の馬場状態は悪くないものの、全体的に時計を見渡して先週と比較すれば、少し時計を要している。14日は時間帯によって、少し誤差はあるものの、全体的には13日と同じといってよい。よって、馬場差は13日、14日とも『-0.4秒』で記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場は13日は追い切りがなく、14日は雪が積もっている状態で調教に使用する馬もいなかった。馬場差は13日、14日とも『±0.0秒』で記録している。

 ポリトラック馬場は先々週から馬場を掘り返す作業を行っている。しかし、追い切り頭数にはあまり変化がなく、時計の出方自体は先週までと変わっていない。よって、馬場差は13日、14日とも『-1.0秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・写真:井内利彰)

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