浦河町で装蹄師が技術を競う大会 5人が全国大会への出場権獲得

日高報知新聞社

2018年03月21日(水) 17:00

装蹄師が技術を競った競技大会(写真提供:日高報知新聞社)

 北海道日高装蹄師会(武田英二会長、会員82人)の第24回装蹄競技大会が19日、浦河町のJRA日高育成総合施設の軽種馬装蹄所で開かれ、総合成績で浦河町の大東正史さん(41)が連覇し、6度目の優勝を成し遂げた。成績上位5人は、10月に栃木県宇都宮市で開催の全国大会への出場権を得た。

 全国大会の予選を兼ねた装蹄師の技能力アップを図る競技会で、日高装蹄師会の22歳から41歳の会員10人が出場。日本中央競馬装蹄師会関東支部などから2人がオープン参加した。

 競技は、実馬の装蹄を行い、鉄の延棒から蹄鉄を作り出し、対象の馬を観察して装蹄の方針を決定し、判断力を競う内容。

 馬の前肢左右の蹄鉄を作製する単独造鉄と、判断用馬一頭の装蹄方針を決める装蹄判断、実馬の前肢1蹄に合わせた造鉄などの装蹄の3競技。競技審査には、JRA日高育成牧場や軽種馬生産技術総合研修センターの専門家やこの大会で過去8回優勝している日高装蹄師会の門別尚省副会長ら4人が当たった。

 造鉄は真っ赤に燃えたコークスで鉄を熱し、ハンマーや専用道具でイメージ通り蹄鉄を作る作業。会場では多くの会員らが見守る中、カン、カーンと、鉄を打つ音だけが響き、選手たちは汗だくになりながら各競技に集中し取り組んだ。

 道内の装蹄師が所属する日高装蹄師会の武田会長は、同会は「全国的に見てもレベルアップしており、全国大会優勝者も出ている」という。

 この日の審査委員を務めた千歳市の森野健太さん(34)は2年前の全国大会優勝者。森野さんは適正な判断や造鉄の仕上がりなどのほか、「一連の作業の流れも重要」と話していた。

 総合順位と部門別優勝者は次の通り。

▽総合
1.大東正史(41)=浦河町
2.豊巻亮(40)=浦河町
3.倉持達矢(30)=新冠町
4.伊澤昭仁(38)=北広島市
5.有働那宏(32)=安平町

▽装蹄判断
1.大東正史

▽単独造鉄
1.豊巻亮

▽装蹄
1.大東正史

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