混戦模様の牝馬路線に真打ち復帰! 元TMがマリーンCの勢力図を分析!

2018年04月10日(火) 18:17

満を持して真打ちが始動。混戦模様の牝馬路線に断を下せるか。

 第22回マリーンC(交流G3)は11日、船橋競馬場を舞台に12頭立てで争われる。1、2着馬(地方所属馬のみ)に、スパーキングレディーカップ(交流G3、7月5日、川崎)への優先出走権が与えられる。

 07年から17年(11年震災のため中止)を振り返ると、07年にトーセンジョウオー(船橋・川島正行厩舎)が、地元・船橋勢の意地を見せ勝って以降、すべてJRA勢がV。南関東勢が、2着に踏ん張りを見せたのは、12年クラーベセクレタ(船橋・川島正行厩舎)、16年ブルーチッパー(大井・荒山勝徳厩舎)、17年ララベル(大井・荒山勝徳厩舎)。ララベル級でもJRA勢の厚い壁は破れなかった。

 今年もJRA勢が主力となるが、この戦線は、レースをするたびに女王が変わる混戦模様になっている。ララベル(大井・荒山勝徳厩舎)は、昨年念願の交流G1・JBCレディスクラシックを制し、そのあとJRAフェブラリーSに挑戦して引退。昨年暮れのクイーン賞プリンシアコメータ(美浦・矢野英一厩舎)が女王に輝くと、年を明けたTCK女王盃は地方交流重賞初挑戦となったミッシングリンク(美浦・斎藤誠厩舎)がV。エンプレス杯は、アンジュデジール(栗東・昆貢厩舎)が昨年のスパーキングレディーカップ以来の2つめのタイトルを手にした。

 そんな状況下、クイーンマンボ(栗東・角居勝彦厩舎)が始動。昨年は関東オークス、レディースプレリュード(いずれも交流G2)を制した。前走のレディスプレリュードでは、ホワイトフーガアンジュデジールララベルらを退けての圧勝。その後予定していたJBCレディスクラシックは、右前ザ石のため、出走を回避、休養に入り立て直された。4月1日には栗東の坂路53秒6-39秒2-25秒2-12秒3のタイムをマーク。女王復権を目指し、態勢を整えてきた。レディスプレリュードで見せた絶対的なパフォーマンスは、休み明けでも脅威だ。

 アンジュデジールは、前走エンプレス杯を快勝。「前走よりも馬の状態が良くなっていた」と手綱を握った横山典弘騎手は勝利インタビューで話しており、ひと叩きした効果は明らか。ミッシングリンクは、TCK女王盃を勝ったものの、前走のエンプレス杯が6着。川崎コースのタイトな左回りが影響したのか、3〜4コーナーでもう手応えが怪しくなり6着。広い船橋コースなら、巻き返しがあっていい。

 地方勢ではニシノラピート(大井・市村誠厩舎)。昨年はしらさぎ賞S3、東京シンデレラマイル・S3と重賞2勝。ここも積極果敢な逃げで見せ場以上を作りたい。地元・船橋からはオルキスリアン張田京厩舎)となるが、B2の身で斤量も55キロと恵まれておらず、上位進出は厳しいか。
(取材・文=坂巻昌二)


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