【日本ダービー】ダノンプレミアム陣営「丁寧に丁寧に仕上げてきた」/ねぇさんのトレセン密着

2018年05月26日(土) 17:40

“とにかく無事に”というダノンプレミアム陣営の気持ちが強く伝わる(撮影:花岡貴子)

ダノンプレミアムがザ石のために調教を休んだのは2週間」(中内田師)

 この休みがどのようにダノンプレミアムのレース当日のコンディションに影響するのか、を主眼に取材を進めてきました。

 結論から言うと、大丈夫そうですね。レース前日、東京競馬場へ到着したばかりのダノンプレミアムの体を見て、改めてそう思いました。うっすらとあばらが浮くほどシェイプアップされながらも、フレッシュ感はあります。落ち着いていながらも、時折ほどよいうるささも見せたりしています。とても元気そうです。

 食欲もかなりあります。

「最終追い切りの後もカイバはしっかり食べていました」と担当の吉波厩務員。

 東京競馬場へ到着した後はすぐに青草を与えられていましたが、ペロリとたいらげましたね。さらに馬房に敷かれたチップの中に埋もれてしまった青草を探して食べようとするほど、食欲があるようでした。

 陣営はひとつひとつレンガを積み上げるように、日ごろの積み重ねを第一にここまで仕上げてきました。

「デビュー前からダービーに至るまで、特に変わったことをしてはいません。一貫して、丁寧に丁寧に仕上げてきました」(猿橋助手)

 この中間、取材していて強く印象に残っているのは1週前追い切りのあと、中内田師がとびきりの笑顔を見せていたことです。わたしは馬の状態とともに、陣営の表情もよく見ています。それは、そこに馬の状態の良し悪しが表れることが多いからです。愛馬が調整の鍵を握る1週前追い切りで納得の動きをしてくれたことで、あの溢れんばかりの笑顔がこぼれたのでしょう。

「もともと休み明けでも上手に走れる子ですので、休み明けは心配していないです。皐月賞は出れずに残念だったので、無事出走させたいですね」(中内田師)

 “とにかく無事に”。こういった話はどの陣営ともよくしますが、今回のダノンプレミアム陣営からは殊更この気持ちが強く伝わります。

 その想いが無事届きますように。

(取材・文:花岡貴子)

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