【北海道スプリントC】JRA勢は4頭 “ちょい荒れ”に期待も地方勢には厳しい一戦か

2018年06月06日(水) 18:10

昨年覇者ニシケンモノノフは過去最重量となる59kgがカギ(撮影:田中哲実)

 ホッカイドウ競馬、2018年シーズン最初のダートグレード競走「第22回北海道スプリントカップ」(JpnIII、1着賞金=2200万円、1200m)が7日、門別競馬場で行われる。JRAから4頭、高知から3頭が参戦し、地元馬を含めた計16頭がスピードを競う。

 舞台となる門別の1200mは2コーナーのポケット地点からスタート。水準の出脚をもっている馬であれば、内〜真ん中あたりの枠ならポジション取りで苦労することはないだろう。地方競馬としては直線の長い門別コースだが、前に行く馬は終いの脚もしっかりしているだけに、4コーナー付近では好位にはつけておきたいところ。スピードの絶対値とスタミナが求められる舞台である。

 過去21回のうち地方所属馬の優勝が2回あるが、いずれも1990年代のことであり、馬券はJRA勢中心に買っておいて間違いはなさそうだ。本線を厚めに買いつつ、2着、3着に好調な地方馬を絡めて、ちょい荒れを期待してレースを楽しみたい。

 今年はこのコースのレコードホルダーで、昨年の優勝馬であるニシケンモノノフが連覇を目指して参戦。前走の東京スプリント(JpnIII・大井・ダ1200m)では出脚が鈍く、本来の走りを見せられなかったが、もともと春先からエンジン全開というタイプではなく、叩かれつつ良くなるタイプ。デビューの地であり、実績ある門別1200mなら本来の走りを取り戻せるのではないか。不安があるとすれば、この馬にとっては過去最重量となる斤量59キロか。

 JRA勢では前走のOP特別・天王山S(京都・ダ1200m)を快勝して勢いのあるテーオーヘリオスにも注目。初ものづくしだけにナイター照明や砂の深い地方コースに戸惑うかもしれないが、斤量56キロでポンと出ていければチャンスはありそうだ。前走で1200mの自己ベストを更新しており、今まさに充実期を迎えている。

 コパノマイケルは前走の黒船賞(JpnIII・高知・ダ1400m)で交流重賞初参戦を果たしたが10着。不良馬場とラスト1ハロンに課題が残る内容だった。今回は得意の1200mで当日はカラッと晴れて良馬場予想。前走のようなレースにはなるまい。地元の名手・宮崎光行騎手の手綱も心強い。

 ダートグレード競走に実績のあったポアゾンブラックが引退し、地元のスプリント路線はやや手薄。トライアルレースを制して、開幕から2連勝中のサトノプリンシパルは一連の調子を維持しているものの、ダートグレード競走となると、さすがに家賃が高い。逃げてこその馬だけに、同型が強力なことも気になるところだ。(取材・文:山田綾子)

関連情報

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・報告・コメント非表示の使い方
  • 非表示・報告をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 非表示・報告をクリックし「このコメントを通報する」を選択することで運営会社に申告できます。
  • ※報告内容について、削除等の処置をお約束するものではありません。確認を行った結果、違反が認められない場合は削除などの措置は行わない場合もあります。なお、報告に対する個別の回答は行っておりません。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

新着ニュース

競輪を手軽に楽しもう!netkeirin

ランキング

ニュースを探す