林満明騎手、障害2000回騎乗を達成。公言どおり騎手を引退

2018年06月23日(土) 17:53

障害2000回騎乗を達成した林満明騎手、33年の騎手生活にピリオド(撮影:花岡貴子)

 障害2000回騎乗で引退を公言していた林満明騎手は23日、東京ジャンプS(J-GIII、東京競馬場)でアスターサムソンに騎乗し、目標を達成した。

 レースはタマモプラネットが大逃げを打ち、林騎乗のアスターサムソンは4番手で進めたが、ラスト2つ目の障害付近から後退。1番人気に推されていたが、最下位の11着に敗退した。優勝は北沢伸也騎乗のサーストンコラルドだった。

 レース後、林満明騎手は改めてこの騎乗を以って騎手を引退するのかを聞かれ、

「はい、最後にします」

 と答えた。公言どおり、33年の騎手生活に自らピリオドを打った。

 東京ジャンプSの表彰式のあと、ウイナーズサークルでは2000回騎乗のセレモニーが行われ、林騎手は雨の中集まった多くのファンの前で別れの挨拶をした。

「長く乗り続けられた秘訣は怪我をしないように落ちること。思い出のレースは今のレース。1番人気を飛ばしてしまってすみませんでした」

 今年は絶好調。8勝をマークしており、現在障害リーディングのトップだ。もう少し現役を続けて欲しいという声もあるが、林騎手の決意は揺るがない。

「もう、満腹です。ひと区切りついてホッとしました」

 2000回騎乗時のゼッケンやブーツなどは「2000回騎乗」のサインを入れ、セレモニーの後スタンドのファンにプレゼント。

「パドックにもたくさんの人が集まっていただいて嬉しかった。ゴールを過ぎてからの拍手も聞こえました。ありがとうございます」

 ラスト騎乗のアスターサムソンを管理し兄弟子でもある中竹和也調教師、そして家族が見守る中、障害のジョッキー仲間たちに胴上げされた。

「障害2000回、これだけたくさん乗せていただいたことに感謝です。ありがとうございました」

(取材・文:花岡貴子)

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