【クラスターC予想】1番人気は安定、逃げ馬は1着固定狙いで/地方競馬

2018年08月14日(火) 18:15

JRA芝重賞を勝ったネロ&吉原寛人騎手のコンビ

 8月15日(水)に盛岡競馬場で行われるクラスターC(JpnIII・ダ1200m)。今年は吉原寛人騎手とコンビ再結成のネロ、昨年2着の地元ラブバレット、昨年のカペラS優勝以来となるディオスコリダーらが出走する。

 昨年は1・2番人気のJRA勢を退けてブルドッグボスラブバレットの地方勢によるワンツーとなったクラスターC。このレースを攻略する上での基本方針を競馬専門紙『岩手ケイシュウ』編集長・峯村正利氏に伺った。

◆一発なら5・6番人気

 まずは、過去10年の人気と配当面から。優勝馬は1番人気6勝、2番人気1勝、3番人気0勝。他では4番人気2勝、8番人気1勝をあげている。

 2着馬に関していえば1番人気…2回、2番人気…4回、3番人気…2回、4番人気…1回、5番人気…1回。

 3着馬に関していえば1番人気…1回、2番人気…2回、3番人気…2回、4番人気…1回、5番人気…2回、6番人気…2回。

 単勝の平均は970円、馬単の平均は5,140円、3連単の平均は23,840円。いずれも2008年、単勝70.6倍のプライドキムによる勝利が平均を跳ね上げている。

 1番人気の安定感は魅力だが、意外にも3番人気は苦戦傾向にある。ちなみに近9年は盛岡開催だが、プライドキムが制した時は水沢競馬場で行われたので、今年の条件での平均配当は上記よりさらに低い。極端な人気薄の好走は少なく、一発を狙うとしても5番人気、6番人気からが良いだろう。

◆差し・追い込み馬が勝ち切るのは難しい

 次にコースだが、盛岡ダート1200mは3コーナーまで500mあり、枠順の有利不利はないがスピードは要求される。過去10年でハイペースは11、12年の2回。最近は流れが落ち着く傾向で、平均〜スローになることが多い。

 逃げ切りは2009年バンブーエール、2010年サマーウインド、2012年タイセイレジェンド、2016年ダノンレジェンドの4回あるが、逃げ馬の2着は0回、3着は2回と、逃げ馬から馬券を買うのならば1着固定の狙いが良さそうだ。優勝馬の脚質を見ると逃げ4勝、先行6勝と、中団以降でレースを進めた馬の勝利はない。2着馬は逃げ0回、先行7回、差し3回、追い込み0回。最近6回は逃げ〜先行での決着となっている。

 ブルドッグボスが勝った昨年はレコード決着。先週は雨影響で平均値から比べると馬場差は3秒近く軽い馬場に。たとえ良馬場でも平均値よりは若干速いタイムが出る傾向の今シーズンの盛岡競馬場。予想勝ち時計は1分09秒前半か。

◆地方勢は3勝・2着2回・3着3回と健闘

 近年の優勝馬の臨戦過程をみると、2015年ダノンレジェンド北海道スプリントC(3着)、2016年ダノンレジェンド北海道スプリントC(1着)、2017年ブルドッグボス習志野きらっとスプリント(3着)からのステップで、JRAプロキオンSを使われてきた馬は、最上位クラスの人気馬がいなかったこともあるが、近3年で3頭出走するも馬券絡みはなかった。

 所属という面で見ると、過去10年の優勝馬はJRAが7勝(関東馬0勝、関西馬7勝)、地方馬は南関東2勝(船橋・プライドキム、浦和・ブルドッグボス)、笠松1勝(ラブミーチャン)の3勝。2着は、JRA勢が8回(関東馬1回、関西馬7回)、地方馬は2回で北海道のポアゾンブラック(2015年)と岩手のラブバレット(2017年)。JRA勢の中での比較では圧倒的に関西馬が優勢だ(ただし今年は関東馬の出走はゼロ)。地方馬は3着も3回と、他のダートグレード競走よりは地方勢の活躍も多いレースでもある。

 最後に。山の上にある競馬でも暑さばかりはしょうがないが、パドックにも大きなアブが飛びまわり周回中の馬たちが暴れるシーンも度々。直前の気配も重要したい。(文=競馬専門紙『岩手ケイシュウ』編集長・峯村正利)

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