元JRA騎手の石山繁氏、障害者馬術で再起

2014年10月28日(火) 11:37 2 21

 【白老】中央競馬の騎手として活躍し、落馬による高次脳機能障害などで2009年に引退した石山繁さん(37)が、胆振管内白老町の牧場でリハビリと馬術練習に励んでいる。今月、障 害者馬術の全国大会で優勝し、台湾で開かれたアジア圏の大会でも3位に入賞。まだ記憶や視力に障害が残るものの、パラリンピック出場という新たな目標に向けて歩み始めた。

 石山さんは函館市出身。1995年にデビューし、2000年の桜花賞では1番人気のサイコーキララに騎乗して4着。障害レースでも活躍した。07年、阪神競馬場の障害レースで落馬。脳挫傷で意識不明の重体となり、1カ月半後に意識が戻ると、家族の顔が分からず、読み書きもできない状態だった。

 騎手復帰はかなわず引退。道に迷っていた12年、引退馬や休養馬が過ごす白老の「ホースフレンドファーム」を営み、障 害者乗馬に造詣が深い秋田政司さん(66)と出会った。住み込みで牧場の仕事を手伝いながら乗馬の練習をするうち、少しずつ感覚が戻ってきた。

 視力が0・1以下に落ち、視野は狭まり色彩も消えたが、馬の背にまたがると視界が開けたと感じるようになった。周囲の人の顔も、少しずつ覚えた。母孝子さん(64)は「2年前とは別人のようです」と息子の変化に驚く。<どうしん電子版に全文掲載>


(どうしんウェブ 10月28日)


【補足】
netkeibaデータベース 石山繁
http://pr.db.netkeiba.com/jockey/01002/

通算92勝、重賞2勝(2000年4歳牝馬特別、2005年小倉サマージャンプ)

最近でも佐藤哲三氏が落馬事故で引退を余儀なくされましたし、改めて記事を見ることと合わせ、騎手は危険と隣り合わせの仕事だと感じます。こうして現在の消息を知れたのは何よりでした。東京パラリンピックでの活躍が見たいですね。

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