セクレタリアトの馬主、95歳で逝去

2017年09月19日(火) 00:57 1 2

 1973年にアメリカ3冠を達成し北米の伝説的名馬セクレタリアトを所有したヘレン・チェナリー氏(Helen Chenery)がご逝去されました。アメリカの報道によるとチェナリー氏は先週土曜日に脳卒中からの合併症により、コロナド州の自宅で逝去されたとのことです。95歳でした。チェナリー氏は父クリストファー・チェナリー氏が創設・経営していたメドウステーブルを1969年に引継ぎました。1972年にリヴァリッジがケンタッキーダービー・ベルモントSのアメリカ2冠を、そして1973年にはセクレタリアトが史上9頭目のアメリカ3冠を達成、さらにサラトガデューが1991年エクリプス賞2歳牝馬を受賞するなど自家生産馬が活躍していきました。セクレタリアトの生産は当時の競馬サークルにおける彼女の地位を大いに高め、1983年にはジョッキークラブの初の女性会員として承認。また1976年から1984年にかけてサラブレッド生産者・馬主協会の会長も務め、1982には引退競走馬保護機関のサラブレッド・リタイアメント財団の創設にも寄与を行いました。このことにより長年の競馬産業への貢献が認められ、エクリプス賞功労賞を受賞しました。NTRA 全米サラブレッドレーシング協会社長のアレックス・ウォルドドロップ氏は彼女への敬意を表した上で、「彼女は愛するスポーツのリーダーと大使として、およそ半世紀前に3冠を達成したセクレタリアトの所有者であろうと、彼女は競馬ファンやその他に触れた驚異的な人生をありがたいことに送りました。彼女の遺産は何世代にも渡って生き続けます。」と語っていました。

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