HKJCが通年免許保持者の遠征抑制を検討

2017年11月20日(月) 23:01 2 2

香港の日刊英字新聞・サウスチャイナモーニングポストによると、HKJCが通年騎乗の免許を交付している騎手に対して、海外騎乗に制限を科すレギュレーションを来年1月1日より実施する見込みであると報道された。

このルールにより、香港を拠点とする騎手が開催期間中に海外遠征を行う場合は、原則としてIFHA(国際競馬統括機関連盟)が定める世界のG1レーストップ100に入っているものに限られることとなり、合間を縫って海外渡航してレースに騎乗する機会を失う可能性がある。もっとも影響を受けると見られているのは、時差関係が良く、土曜日に主要レースが集中しているオーストラリアだ。

この件の背景には、今春メルボルンで起こった香港ライダーの遠征に端を発する。

・10月21日に行われたコーフィールドカップデーでは、1開催で総勢7名もの騎手が制裁対称となっており、その中にリーディングジョッキーのおなじみJ・モレイラ、若手成長株のC・スコフィールドの両名が揃って処分を受けた件

・11月7日のメルボルンカップデーでは、第4レースでJ・モレイラが落馬し、その後の騎乗が全てキャンセルとなっただけでなく、翌日水曜日のハッピーバレー開催も出場を見合わせる羽目になってしまった件

特に問題として指摘されているのは前者で、オーストラリアの比較的厳しめな制裁処分も去ることながら、ヴィクトリア州のレース規則では、出馬が確定していない日から即日制裁を消化しなければならない。
一定の猶予期間を経てから処分が始まる香港の基準とは異なり、オーストラリアで制裁が科された場合、その後の地元開催での騎乗馬ブッキングが大きく狂ってしまう点が問題視されている。

記事の最後にはHKJCのチーフスチュワートがお決まりのように「今までオーストラリア側と予備的に話し合いをしていたが、今後国際会議の会合の場でさらなる議論を深め前向きに検討して行きたい」的なコメントを綴ってはいるものの、最近起こっている香港の新施設・従化トレーニングセンターを取り巻く検疫騒動もあってか、香港と豪州の溝はますます深まっていきそうな雰囲気ではある。

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