「一番母ビリーヴに似てる」というフィドゥーシア

2014年07月03日(木) 18:00


「人馬が会話しているよう」なゴールドシップ&横山典弘騎手

 先週の宝塚記念、ゴールドシップの競馬は実に素晴らしかったですね!まさに横綱相撲。とくに1周目のスタンド前でポジションをあげていくときの姿はまさに人馬一体で。「恐れ入りました」という言葉しか浮かばない競馬でした。

 月曜日にレース翌日のレポートをニュースで書かせていただきましたが、横山典騎手と一緒にいるときのゴールドシップは実にリラックスしていていいコンディションだったそうです。あの宝塚の1周目でスーッとあがっていく姿は、いままでのゴールドシップとは一味違う感じがしました。今浪厩務員も言っていましたが「人馬が会話しているよう」でした。

 もちろん、内田博騎手とのコンビも味がありましたが(今浪厩務員によれば、もちろんこのコンビもリラックスしながら調教をこなしていたそうですよ)、横山典騎手とのコンビは人馬ともに充実期がピタリと合って“最強”に見受けました。

トレセン密着

ゴールドシップ

 いつもこのコラムではウインバリアシオンのことを書くことが多いわたしですが…。あの強さには恐れ入りました、としか言えません。脱帽です。

 そしてあの強さ、世界の舞台で見たいです。

 一方、バリさんは本来の行きっぷりがなく不完全燃焼の競馬。馬体は完璧でしたが、春シーズンの疲れも残っていたのかもしれません。今後を見守りたいと思います。

 話は変わって。先週、ゲート試験を合格したあと、すぐに放牧に出てしまったのですが。ビリーヴの娘・フィドゥーシアに会ってきました。

 兄・ファリダットが引退・種牡馬入りしたので寂しいなぁと思って厩舎に立ち寄ったところ、あまり兄とは似ていない妹がたたずんでいたのです。

「兄には似ていないけど、いちばん母親に似ているね。雰囲気や顔なんか、よく似ているよ」と担当の吉田厩務員。吉田さんはビリーヴもその子供たちも皆手がけています。見栄えの素晴らしいファリダットにも強い期待を寄せていましたが、いちばん母似というフィドゥーシアにも同じくらいの希望を託しているように見受けます。

トレセン密着

フィドゥーシア

「あまり調教を積んでいない段階なのに、ゲートを出たあと、すんなり加速していた。そういうスピードやセンスのよさは天性のものなんだろう。」(吉田厩務員)

 またしばらくしたら栗東に戻り、デビュー戦に備えるとのこと。母似の彼女がターフでスピード満点の競馬を見せる姿、待ち遠しいですね。

 最後に…、お待たせしました。シゲルスダチくんが、栗東トレセンに帰ってきますよ!

 帰厩は今のところ7月中旬の予定で調整されているとのことでした。

「得意の小倉競馬も始まりますしね。1週目に自己条件の芝1200m(佐世保ステークス)があるので。そこを目標にしてきたいと思います」(西園師)

 8月3日、佐世保ステークスまで待ちきれない!というファンの方も多いとは思いますが。いい機会ですので、夏の旅行の予定でも立ててみてはいかがでしょうか!

バックナンバーを見る

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

花岡貴子

デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)

関連情報

新着コラム

コラムを探す