【特別対談】亀谷×小島で「京都競馬場の馬場」をしゃべりつくす!

2015年10月07日(水) 18:00

 前回ご好評を頂戴しました、小島友実さんとの馬場対談。今週から開幕する京都芝についてをお届けします。

京都競馬場の水はけが良い理由は「暗渠管」にあり

亀谷 京都って、馬場改造工事をしてから年月が経っているでしょう。だから日本一バブリーな競馬場だと思うんですよね。日本が好景気の時に馬場改造工事を行っているし。

小島 よく知ってますね。たしかに、それはありますよね。

亀谷 京都というのは構造上、水はけが良い競馬場なんですよね? 京都は芝コースの路盤の下に入っている暗渠管(あんきょかん)排水の数も多いから。

 中山の芝も昨年、路盤改造をしてコースの一部に暗渠管を入れて、排水性が驚くほど改善されたけど、京都にはこれがビッシリ埋め込まれてるんですよね?

暗渠管

▼中山競馬場の暗渠管(写真:小島友実)

小島 そうです。京都競馬場の芝コースには1994年の路盤改造工事の時に、コース全体に約20mピッチで暗渠管が入っています。

亀谷 小島さんの本『馬場のすべて教えます』に書いてありますね。

小島 宣伝、ありがとうございます(笑)。

亀谷 京都の路盤改造時はまだ景気が良い時代だったので、予算的にたくさん暗渠管を入れる事ができたんじゃないかな、とボクは妄想してます(笑)。やっぱり、日本の様々なテーマパークを見ても、バブルの時に作ったか、そうじゃないかって、色々違いますよね。

 そうそう。あと、京都競馬場の芝コースにはエクイターフを使ってないんですよね。エクイターフはもともと、傷みにくい芝という特徴を持つから、水分を含んでもダメージを受けにくいわけでしょう。だから京都みたいに、暗渠管排水がたくさんある競馬場は水はけが凄く良い路盤だから、別にエクイターフを使う必要がないという事なんでしょうね。

小島 たしかにそうです。京都競馬場は過去に一度、2008年に3〜4コーナーの内側の一部に試験的にエクイを入れた時期もあったんですけど・・・

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亀谷敬正

血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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