サウンドスカイが4連勝で2歳ダートの頂点に/全日本2歳優駿

2015年12月17日(木) 18:00

サウンドスカイ

(撮影:高橋正和)


ダートでこその末脚

 兵庫ジュニアグランプリが、中央勢4頭中3頭が芝しか経験のないメンバーで予想に悩まされたが、今回はコウエイテンマ以外の4頭はいずれもダートで2勝以上というメンバー。コース適性なども含めてその力比較に頭を悩まされることになった。

 ところが前日発売が始まった段階から、当日の開催が始まってもしばらくは浦和のアンサンブルライフの単勝が1.0倍で動かず。コウエイテンマ以外の中央4頭のオッズがじわじわと下がり(人気になり)はじめるのと反比例するようにアンサンブルライフのオッズが上り始めた。おそらく前売り開始直後、アンサンブルライフの単勝に高額投票があったものと思われる。最終的に中央4頭の単勝が3〜5倍台で人気を分け合い、アンサンブルライフは10.2倍まで上がって5番人気で落ち着いた。

 逃げたのは、そのアンサンブルライフ。ラクテ、マイタイザンと、これまでに何度か逃げたことのある内枠の地方の2頭が気合を入れて行く素振りを見せたが、スタートで少し気合を入れただけのアンサンブルライフが難なく先頭に立ち、他の地方馬とはスピードの絶対値が違うところを見せた。

 最初の3F通過が37秒0で、4F目に13秒9とややペースを落としたアンサンブルライフの直後につけたのが、中央のオーマイガイ、コウエイテンマに、北海道のスティールキング。落ち着いた流れではあったが、勝ったのは中団から早めに位置取りを上げてきたサウンドスカイで、2着には後方から追い込んだレガーロ。逃げたアンサンブルライフが3着に粘り、やはり後方追走から直線末脚を使った船橋のトロヴァオが迫って4着に入った・・・

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斎藤修

1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

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