過去最多10頭出走で日本馬に勝算は!? ドバイ3競走を本格予想!/奥野庸介

2016年03月22日(火) 18:01

ドバイWC
昨年のダービー馬・ドゥラメンテ、そしてリアルスティール、ホッコータルマエ……今年のドバイミーティングに、過去最高となる10頭を送り出す日本勢。ただし迎え撃つ海外勢も強力。日本馬の勝算は!? そして勝つのはどの馬か? 今秋の海外馬券発売スタートを見据え、海外競馬のスペシャリスト・奥野庸介が本格予想を敢行!

文・奥野庸介(TIS)

メイダンは新潟外回りを“ひとまわり”大きくしたイメージ

 砂漠に浮かび上がる巨大な人口都市”メイダンシティ”。そのランドマークとして2010年に新設されたメイダン競馬場はホテルや映画館を併設する複合アミューズメント施設として世界に類のない規模を誇っている。左回りの1周2400mの芝コースの内側に1750mのダートコースというつくりは新潟の外回りをひとまわり大きくした感じ。直線距離は芝が450m、ダートは400m。コーナーには芝で6%、ダートで5%の傾斜がつけられている。

 芝1800mのドバイターフはスタンドから見て向正面の右の引き込み線からスタート。馬場をほぼ3/4周する。ゲートから最初のコーナーまで約800mの直線が続くため、駆け引きいらずのガチンコ勝負になる。一昨年は世界一になったジャスタウェイが1分45秒52のレコード勝ち。昨年は欧州最強マイラーのソロウが後続を4馬身1/4ちぎった。

メイダン

 芝コースをほぼ一周するドバイシーマクラシックは2410m戦。半端な10mはフィニッシュラインを避けてスターティングゲートを置く分の距離で、こちらは最初のコーナーに入るまでの距離が短い。逃げ・先行馬は内枠を引きたいところだ。昨年はフランスの4歳牝馬ドルニアが優勝。ワンアンドオンリーが3着に健闘した。その前年は直線で前が塞がる不利をはね除けたジェンティルドンナがライアン・ムーア騎手を背に2分27秒25のレコードタイムで快勝。この距離での日本馬の強さをアピールした。

 総賞金1000万ドル(約11億円)、優勝賞金600万ドル(約6億6000万円)の世界最高賞金を賭けて争われるドバイワールドCはスタンド前からの発走。タペタトラックで行われた2011年のヴィクトワールピサとトランセンドによる日の丸一騎打ちはレース史に燦然と輝いている。ダートに変わった昨年は地元の8歳せん馬プリンスビショップが逃げるホッコータルマエを直線で交わして独走。2着のカリフォルニアクロームに2馬身3/4差をつけて優勝。勝ち時計2分3秒24がレコードとなった。

 今年は日本から過去最多の10頭がチャレンジ。ここからは注目されるドバイターフ、ドバイシーマクラシック、ドバイワールドカップを占ってみよう。

【ドバイターフ】

リアルスティール

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