2016年06月15日(水) 18:00
昨年に続いて今夏も北海道にフル参戦予定の加藤騎手。函館と札幌のコースについてお聞きしました。
(取材・文/大薮喬介)
加藤 選択肢のひとつではありました。レース前からスローになりそうな展開でしたし、実際1周目の1コーナーに入るところでペースが落ちそうだったので、進路を内から外に切り替えて動いていきました。元々カフジスターはダートの長いところでいい競馬をしていたので、能力は間違いなくあると思っていましたが、事前にズブい馬で速い脚も使えないと聞いていたので、できれば勝負所では後ろにいたくないとは思っていたんです。展開が上手くハマってくれました。
――ペースを事前に読んでいたりしていることが、今の成績につながっているのかもしれないですね。
加藤 まだまだですが、どのようなペースになるかは事前に考えるようにしています。やはり、去年1年間でたくさん騎乗させていただいたのが大きかったですね。最初の頃は正直、レース中に考えることはあまりなかったんです。騎乗すればするほど競馬は奥深いなと感じるようになって、少しずつですが、周囲の馬がどんな動きをするかがわかるようになってきました。周りの手応えを把握することで、どのタイミングでスペースが開くかもわかりますし、いつ動けばいいかの判断も早くなりますから。
――それはいつ頃からわかるようになったんですか?
加藤 去年も意識するようにはしていたのですが・・・
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