2016年07月09日(土) 12:00
それはさておき、先週もちょこっと書いたように、北海道新幹線が開業して、福島=函館の移動がこれまでより格段に便利になりました。もうさっそく新幹線を使って両競馬場の“ハシゴ”を試してみた方もいらっしゃるかもしれませんが、どういう旅程を組まれましたか?
例えば福島先回りプランだと、土曜日の最終レースまで観戦した後、福島18時18分発のやまびこ147号に乗車するのがもっともスムーズです。この列車は18時42分に仙台に着くので、同じホームで18時54分発のはやぶさ29号に乗り換えられます。この間10分余り。駅弁(ヒモを引くとあったまる牛タン弁当がオススメ)と飲み物を仕入れましょう。はやぶさの車中で明日のレースの検討をしながら飲んだり食べたりしていると、21時48分に終点・新函館北斗に到着。ここで22時10分発のはこだてライナーに乗り継げば、22時29分に函館着です。どこかのバーで一杯やってホテルで1泊。日曜日の第1レースから函館競馬をタップリ観戦できます。
逆の函館先回りプランは、函館17時27分発〜はこだてライナー〜新函館北斗17時49分着→同18時36分発〜はやぶさ38号〜仙台21時29分着→同21時47分発〜やまびこ60号〜福島22時08分着というパターンがいいでしょう。
どちらも、いきなり翌日の開催地に直行するだけでなく、途中の仙台や盛岡、青森あたりに泊まって、日曜朝に現地入りすることもできますから、好みに応じてプランを立ててください。
それじゃあ、新幹線を乗り継いで中京=函館の“ハシゴ”をやるとしたら?かなりハードな移動になりますが、十分可能になったんですよ。
中京先回りプランは、中京競馬場前16時38分発〜名鉄急行〜名鉄名古屋16時56分着→名古屋17時12分発〜のぞみ134号〜東京18時53分着→同19時20分発〜はやぶさ33号〜新函館北斗23時33分着→同23時46分発〜はこだてライナー〜函館0時05分着。函館先回りプランは、函館16時51分発〜はこだてライナー〜新函館北斗17時10分着→同17時21分発〜はやぶさ34号〜東京21時23分着→同22時00分発〜ひかり539号〜名古屋23時49分着。ね、行けちゃうでしょう?
もちろんこれも、ほかにいろいろな移動プランを立てることができます。えっ、「そんなまでして“ハシゴ”するヤツなんていないだろう」って?いやぁ、わかりませんよ。私も含めて、競馬ファンの“鉄ちゃん”は意外に多いですからね。さぁ、まずは馬券を当てて、新幹線代を稼がなきゃいけません!
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矢野吉彦
テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。
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