夏の“定番”ばんえい競馬JRAジョッキーDAY

2016年08月06日(土) 12:00


外国人騎手がこのイベントに登場するのは初

 今年も「ばんえい競馬JRAジョッキーDAY」が開催されることになりました。

 日取りは今月22日(月)。ここ数年の“定番”となっている札幌記念の翌日です。今年は迎えて10回目の“記念大会”。去年までの旗振り役だった藤田伸二騎手が引退したため、どんな顔ぶれになるのか気になっていましたが、発表されたメンバーを見たらちょっとビックリしちゃいました。

 目玉は、なんと言っても武豊騎手とC.ルメール騎手の参戦でしょう。武騎手は2010、11年に次いで3度目の出場ですが、ルメール騎手は初出場。外国人騎手がこのイベントに登場するのは史上初めてです。

 ばんえい競馬で使われている重種馬の中には、フランスやベルギーなどにルーツを持つ馬もいますから、フランス生まれのルメール騎手の参戦は意義のあることだと思います。同騎手には大いに楽しんでもらって、ばんえい競馬のおもしろさをフランスの人たちにも伝えてほしいですね。

 それと、今年も例によって当日まで誰だかわからない“覆面騎手”が参戦します。おととしは秋山真一郎騎手、去年は菱田裕二騎手でしたが、さぁ今年は誰でしょう?一部のファンの間では、ひょっとしたら藤田菜七子騎手かもしれない、という話になっているようですが、こればっかりは何とも言えません。っていうか、私だって知らないんですから、正真正銘、当日のお楽しみってことですよ。

 先ほど、インターネットで検索してみたら、21日の朝に羽田を発って札幌記念を観戦、その日は札幌に泊まり、翌22日に帯広に移動、「JRAジョッキーDAY」を楽しんで帯広に1泊した後、23日の帯広→羽田便で帰ってくる、というツアープランには、まだいくらか空席が残っているようです。基本料金は1人5万円前後から。札幌→帯広の交通費と帯広1泊分を足すと6万円強くらいですか。ナマ観戦したい方、予約はどうぞお早めに。

 ちなみに私は、20日の「ウイニング競馬」終了後に新潟から札幌へ飛んで、その夜は千歳泊(当日の札幌のホテル代がべらぼうに高いため)。21日は札幌記念を観戦してから琴似駅前の場外発売所でばんえいの場立ち予想会。22日に帯広へ移動して、「ジョッキーDAY」のお手伝いをする予定です。

 この夏は、他にも各地でばんえいイベントが開催目白押し。現時点で発表されているだけでも、11日(木)の蒲郡競艇場を皮切りに、12日(金)は笠松競馬場、14日(日) 、15日(月)は大井競馬場、18日(木)、19日(金)は園田競馬場にばん馬が出張して、PRに努めることになっています。

 また、正式発表はされていませんが、22日のJRAジョッキーDAYの様子は、ナイター競馬開催中の川崎競馬場でも放映される(当日のばんえい競馬の馬券も買える)はずです。ではみなさん、この夏もばんえい競馬をよろしくお願いします!

バックナンバーを見る

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

矢野吉彦

テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。

関連情報

新着コラム

コラムを探す