噂のサトノアーサー さらなる衝撃を見せる/吉田竜作マル秘週報

2017年02月01日(水) 18:00


◆「本当に走る馬」を体現

 昨年の「2歳チャンプ」はいずれも関東馬。ならば関西馬情報中心の当コラムはネタが…とはならないのがありがたいところ。牝馬戦線のソウルスターリングはこの先も不動の中心として揺るぎはなかろうが、牡馬戦線は勢力図が一気に変わる可能性を秘めている。サトノアーサーがいるからだ。

 デビュー戦(阪神芝内2000メートル)では先に抜け出したスズカフロンティアを外から強襲。長い写真判定の末、1着同着に。それでも鞍上の川田から笑みが絶えることはなく、「負けなくて良かったです」。

 ただ、この時点では期待を裏切られた感覚の方がむしろ強かった。厳しい見方をすれば、外を回ったにせよ、伸びそうで伸び切れない感じ。仕掛けてからの反応も俊敏とは言えず、川田の必死のアクションで“どうにか届いた”印象。もどかしさだけが残った。キュウ舎サイドの期待や川田の高評価と、見た目のギャップが、記者の中ではどうにも消化し切れなかったのだ。

 しかし、やはりと言うべきか・・・

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