タマノブリュネットが南関競馬に仲間入り

2017年06月26日(月) 18:00


これからどんな存在になっていくのでしょうか

 前回のリスタートでもお伝えしたように、ダートグレードレースでも高いレベルで走ってきたタマノブリュネットが、南関競馬に仲間入りをしました。

 中央時代は美浦の高柳瑞樹厩舎に所属。昨年のレディスプレリュードは、砂の女王ホワイトフーガらを抑えて優勝し、念願の重賞初制覇を飾りました。田辺裕信騎手を背に中団を追走していき、最後の直線で外に持ち出すと脚を伸ばして一気に先頭に立ち、そのまま楽な手応えでフィニッシュ。「馬群の中でも躊躇なく突っ込んでいける物怖じしない精神力の強さがすごい牝馬です」(田辺騎手)

タマノブリュネットと藤田輝信調教師、担当の堀田優志厩務員

 父はディープスカイ、母がカフェピノコ、母父はジェイドロバリーという5歳牝馬。

 5月中旬に大井競馬場に入り、リーディングの藤田輝信厩舎の一員となって、日々のトレーニングに励んでいるところだそうです。

 藤田調教師からも、「かわいい女の仔ですよ」と聞いていたのですが、実際に馬房で会わせて頂くと、その愛らしさには驚いてしまいました。

 ダートグレードレースの勝ち馬と言えば、勝手なイメージで女王様的な印象があったのですが、タマノブリュネットは5歳の女の仔には見えないくらいに、あどけなくてとてもかわいらしい……。カメラを向けると、しっかりポーズまでとってくれました。その佇まいが何とも微笑ましかったです。

実績抜群の馬ですが、お顔はまだあどけなくてかわいらしいです

「大人しくて扱いやすい馬ですよ。今は環境にも慣れてカイバも食べるようになりました。調教では一生懸命に走るところがあるので、どの馬もそうですが、調教の1周目はムキにならせないようにして大事に乗るようにしています」と、調教をつけてお世話もしている堀田優志厩務員。堀田厩務員は過去にも中央から移籍してきたカリバーンで岩手遠征の重賞を制している方です。

 追い切りには、安藤光彰さんの息子で安藤勝己さんの甥っ子にあたる自厩舎の安藤洋一騎手が騎乗し、感触をつかんでいるそうです。

 現在のタマノブリュネットは7月6日に行われるスパーキングレディーカップ(川崎1600m)に向けて調整中で、今度は中央勢を迎え撃つ立場として初めて出走します(鞍上は吉原寛人騎手を予定)。川崎競馬場は3歳時に地方初遠征で勝ち鞍を挙げた場所。

 ここまで至って順調に進めているそうで、最近はズブさも出てきていることから、今回から浅めのブリンカーを着用予定で、中間追い切りでも着用して抜群の走りを見せていたそうです。見た目ではそんなに速く感じさせないそうですが、実際の時計はかなり出ているそうで。

「まずはどんな走りを見せてくれるのか楽しみですね。これから無事に長く使っていけるように頑張っていきたいです。馬主さんももう一度肩掛けを取りたいと思っていらっしゃるので、その夢を叶えたいです」(藤田調教師)

 タマノブリュネットがこれから南関の一員としてどんな存在になっていくのでしょうか?!

 次回は7月10日(月)にお会いしましょう!

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高橋華代子

南関東競馬リポーター。宮城県仙台市出身。元NHK山形放送局キャスター。タイキフォーチュンがきっかけで競馬の世界を知り魅了され、競馬を伝える仕事に就きたく上京。MXテレビ大井競馬中継を経て、現在は南関東競馬内で取材活動を行っている。南関東競馬公式ウェブサイト内・南関魂、大井競馬ホームページ、サンケイスポーツ、楽天、ウェブハロン、ターファイトクラブ会報誌、馬事通信など。

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