2017年10月25日(水) 18:01
▲「ここまでの馬場は記憶にない」史上最悪レベルの“極悪馬場”で行われた菊花賞(GI)を振り返る (C)netkeiba.com
史上最悪レベルの極悪馬場で行われた菊花賞。レース後、ユタカさんとも話していたのだが、お互いにここまでの馬場は記憶にないほどだった。
当日の朝の時点で、内側にはすでに水が浮いていたが、蹄跡が増えるにつれてその穴に水が溜まっていき、午後には内側のあちこちに水溜まりができていた。蹄跡が少ない外目には水溜まりはないから、必然的にみんなが外を回る状況に。実際、どれほどの重馬場巧者であっても、あれだけ水の浮いた内目の馬場をスイスイ走ることはできないだろう。
勝ったキセキは、自分も騎乗経験があるが、少々折り合い面に課題がある馬で、正直3000mはどうなのかなと思っていた。が、終わってみれば2馬身差の完勝。勝因はいくつか考えられるが、後方からいく馬にとって、良馬場の京都外回りでは厳しいあのコース取りも、あの日は外を回ることが不利にならない馬場だったこと、そして何より馬場適性。思えば、・・・
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2013年にJRA賞最多勝利騎手に輝き、日本競馬界を牽引する福永祐一。まだまだ戦の途中ではあるが、有言実行を体現してきた彼には語り継ぐべきことがある。ジョッキー目線のレース回顧『ユーイチの眼』や『今月の喜怒哀楽』『ユーザー質問』など、盛りだくさんの内容をお届け。
福永祐一
1976年12月9日、滋賀県生まれ。1996年に北橋修二厩舎からデビュー。初日に2連勝を飾り、JRA賞最多勝利新人騎手に輝く。1999年、プリモディーネの桜花賞でGI初勝利。2005年、シーザリオで日米オークス優勝。2013年、JRA賞最多勝利騎手、最多賞金獲得騎手、初代MVJを獲得。2014年のドバイDFをジャスタウェイで優勝。
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