ダンスインザムードと重なるイメージ

2017年10月28日(土) 12:00


◆変り身をどうしても期待したくなる

 スピードに加えスタミナがあり、それに直線加速できる馬が、特に秋の天皇賞では一番栄冠に近い。かつて6度目のGI挑戦で戴冠したゼンノロブロイは、緩急の幅の少ない持続力勝負でその課題を克服していた。この平成16年、ゼンノロブロイの2着に入ったのが3歳牝馬で桜花賞馬のダンスインザムードだった。秋の天皇賞に3歳馬が出走するのは珍しくはなくなったし、バブルガムフェローやシンボリクリスエスが実際に勝利している。だが、3歳牝馬はまだ勝てていない。ダンスインザムードは秋華賞で一番人気になりながら、イレ込んで4着に敗れ、天皇賞では13番人気にまで下がっていた。

 今年ソウルスターリングに騎乗するC・ルメール騎手がこのとき初めてダンスインザムードに乗っていて、いらつく馬を落ち着かせるべく返し馬で工夫をし、レースでは、道中内ラチ沿いの3番手でリラックスさせて走らせ、好走に導いていた。

 このダンスインザムードの好走例を思うとき、オークス馬ソウルスターリングのおかれている情況があまりにも似ていることに気づく。前走の毎日王冠では一番人気、だがスタートのタイミングが悪く、出たあとに一気に行ってハナに立つ形でリズムをくずしてしまっていた。両馬とも藤沢和きゅう舎で手綱も同じC・ルメール騎手。テンションが高かった毎日王冠8着からの変り身を、どうしても期待したくなる。

 大型馬でありながら仕上げやすく、鉄砲が利くキタサンブラックは宝塚記念9着で急激に力を落としているとは考えにくく、前走は春の天皇賞レコード勝ちの反動があったと思うことにしている。レコード勝ちのあとの反動、これは競馬によくあることだ。キタサンブラックの実力を考えると、武豊騎手が何を思ってどう走らせるか、この一点につきる。ただ、毎週雨にたたられてきて、今週もそうなりそうなので、馬場が気になって仕方がない。極悪馬場になったらどうするか、その準備はしておきたい。高速馬場では苦しくても道悪ならという馬、サトノクラウン、ヤマカツエース、ちょっと頭に浮かんでくる。

 イメージが定まったところで、どう結論に持っていくか。

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長岡一也

ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。

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