ZOKKONか3連勝か、表か裏かシブがきか。

2017年12月07日(木) 12:01


「砂の質が違うからやめた方がいいと思う。ファスター(速い馬場)だし、何よりもキックバックを受けないことが大事。あのゲートでは厳しいと思う」(12/4・日刊スポーツより)

ダートG1初勝利を飾ったムーアがゴールドドリームのドバイ遠征の可能性について応えたコメントだ。

ムーアはジェンティルドンナでドバイシーマCを勝った時にも「(ジェンティルドンナは)起伏の激しくてパワーのいるイギリスの馬場は向かないからやめた方がいい」と記者の質問に応えていた。

経験豊富な超一流な騎手は一流のジャッジマンでもあるということだろう。

そんなムーアが主戦チームのオブライエン厩舎に日本の馬場の特徴を伝えないわけがない。そう思うと、JCのアイダホはもうちょっと上の着順が狙えたのではないか? ムーアは5着を満足げにコメントしていたけれど、本当はもっと上の着順を狙っていたのではないか? とついつい自問自答、蒟蒻問答してしまうのだった。

アイダホでの負債はゴールドドリームで返済してもらったので文句などない。ただただ女々しく、ズルズルと引きずっているだけだ。ズルズルズル〜っとね。もちろん来年のJCまで引きずるつもりだ。

コメントといえば、明日(8日)発売の競馬王1月号の特集で「常勝競馬を実現させる5つの秘策」を提唱している若手予想家のキムラヨウヘイくんの秘策の1つに「コメント読み」というのがある。キムラヨウヘイくんは常に年間回収率100%を超えていく予想家で、今年も125%を達成している競馬王注目の予想家だ。11月の時点で125%ならば、17年の年間回収率もプラスで間違いないだろう。

その若手予想家が秘策の1つに「コメント読み」をあげている。コメント・イマジネーションが大好きな自分としては心強い限りだ。もちろんキムラくんのコメント読みは、数々の実績から生み出されたノウハウの結晶だ。

でも、それはあくまでも秘策の1つであって予想の組み立ての主役ではない。主役はレースレベルの見極めや馬の資質の見極めなどだ。いわばコメント読みは助攻だ。主攻あっての助攻。戦術の基本だ。つまり5つの秘策は、その主攻と助攻の集合体というわけだ。主攻を補足したい方、助攻を充実させたい方、その両方、つまり総合力をアップさせたい方にはとても役立つ秘策だと思う。ご一読あれ。

今週のムーアは日本ではなく、香港だ。でも香港国際競走でのムーアはオブライエン厩舎の馬3頭とイギリスの馬1頭(回避)に乗る予定だ。

ご存知のようにムーアはチーム・オブライエンの一員だから、本当は別の馬に騎乗したくても、そこにオブライエン厩舎の馬がいたら騎乗はできない。もちろんオブライエン厩舎は馬場読み名人だから、香港の馬場にあった馬を連れてきてるはずだから素っ頓狂な競馬にはならないだろう。それでもすべてを1着させるわけではない。

日本のオッズでムーアが人気をいっぱい引き取ってくれるなら、消すことで美味しい馬券に出会えるかもしれない。

とは言ったものの、オブライエン厩舎の戦力はブ厚い。香港国際競走は招待レースだから、凱旋門賞のように戦略的に何頭も出走させられるものではない。そんな中で香港カップと香港マイルでは2頭ずつ招待されている。どんな戦術を使うのか興味津々だ。

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土曜日のデムーロ
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最近は、「土曜日のデムーロ」にはまっている。土曜日の「デムーロ」はMではなくC。土曜日の「土曜日」は「重賞」の土曜日。つまり正確には「土曜日の重賞はクリスチャン・デムーロ」となる。

先週の土曜日のチャレンジCもその理由だけでデニムアンドルビーを◎にして上手くいった。

以下は今回の短期免許でのCデムーロの曜日別重賞成績。
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かしわでちょうほう

競馬専門誌・競馬王の元本紙予想担当。今は競馬王その他にて、変な立ち位置や変な隙間を見つけて、競馬の予想のようなものを展開中のニギニギ系。 著書はなし。最新刊「グラサン師匠の鉄板競馬 最前線で異彩を放つ看板予想家の鉄板録」に再び間借りして、4年ぶりに全重賞・根多の大百科的なものを執筆。

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