引退を表明した林満明騎手へ、同年代ならではの思い

2018年03月06日(火) 18:01

小牧太

同年代の林満明騎手とは微笑ましいエピソードも

先週の土曜日には、早くも2勝目をマークした小牧騎手。着々とリズムを取り戻しつつありますね! さて、今週はユーザーからの質問特集です。2000回騎乗達成と同時に引退することを発表した林満明騎手についての質問では、同年代ならではの思いを吐露。また、調整ルームでの微笑ましいエピソードも明かしてくれました。

(取材・文/不破由妃子)


引き際は自分自身が一番わかること

──小牧さんと同年代の林満明騎手が、2000回騎乗を区切りに引退することを発表されましたね。この発表を受けて、いくつか質問がきています。「騎乗数を区切りにするのは珍しいと思いますが、同じベテラン騎手として小牧さんはどのように感じますか?」

小牧 いや〜、障害は危ないからね。平地よりケガをする確率が圧倒的に高いから、いつ辞めるかを決めるのも、人それぞれの感覚というか…。僕ら平地のジョッキーでも、自分で危ないなぁと思い出したら、それが辞め時やと思うし。

──そうかもしれませんね。それでも、あえて“2000回”という数字を設定したのは、やはり林騎手ご自身のなかで踏ん切りが必要だったのかなと。

小牧 うん、それもあるやろうね。熊ちゃんもね、またケガをしてるでしょう。なかなか思うように結果が出なくても、こうして乗れているだけで幸せなんやなぁと思ったりもするよ。だって、この年で骨なんか折れたらもう…。

──心も折れてしまいそうですよね。

小牧 うん。そうなったら本当に辞めるかもしれんね。だからケガだけはせんようにと思ってる。

──もうひとつ、林騎手についての質問なのですが・・・

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小牧太

1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。その後もローズキングダムとのコンビで朝日杯FSを制するなど、今や大舞台には欠かせないジョッキーとして活躍中。

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