2018年07月14日(土) 12:00
◆狙いの中心は鳴尾記念の好走馬
サマー2000シリーズは、開幕戦の七夕賞でブービー人気のメドウラークが勝ち、波乱のスタートを切った。もっとも七夕賞は荒れるのが定番で驚くこともないのだが、ハンデ戦なら何が来ても想定内と覚悟しておくべきなのか。
このシリーズは各地の5つの2000メートルの重賞で構成されているが、札幌記念以外は全てがハンデ戦、暑い季節にぴったりの熱戦が予想される。各レースの特徴をどう把握して対処するか、全てはそこから始まる。
とにかく、レースのイメージをどう描くかが問題で、それ無くしてはレース検討は成立しないと言っていいだろう。まあ、最後の選択は直感ということになるにしても、準備はしっかりやっておきたい。
この5つの2000メートル重賞は、全てが1965年に創設されたという共通点がある。中央競馬が少しずつ競走体系を整えるきっかけになった年になる。特に、ローカル競馬場のイメージは、この時にスタートした重賞でぐっとはっきりしてきたと言っていい。十分に役割を果たしてきたのだ。
そう思うと、少しばかりそれぞれの重賞がいとしい存在に見えてくるのではないか。そうなれば、レースのイメージは描きやすくなる。少しずれているかもしれないが、好きこそものの上手なれで、好きなものに対しては熱心に努力するのだ。
このハンデ重賞は、とにかく人気は考えなくていい。勝ち馬に初重賞制覇が圧倒的に多いが、手頃なハンデで他馬との比較で有利に思えるもの、どこかで見どころのあったものをさがしたい。今週の函館記念も似たような考え方をしたい。ハンデ頭で勝ったトウケイヘイローは、前走鳴尾記念を勝って力をつけていた4歳馬で、ゆるみない平均ペースで逃げ切っていた。函館は最後の直線が262メートルと短いのだが、ゆるみない流れに持ち込んだ武豊騎手お得意のパターンだった。
この4年間は全て重賞初勝利だったが、いずれも平均ペース。枠順が中から内寄りで、早目に動ける馬の成績がいい。コースを考え、末脚勝負の馬でも早目に動くので長くいい脚が使えないと駄目で、あとは洋芝で力のある血統背景に注目したい。4歳馬で力をつけている、前走鳴尾記念好走馬は、狙いの中心になるのだが。
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長岡一也
ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。
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