堅実に活躍しそうなグリュイエールの全妹レースガーデン

2018年07月25日(水) 12:00

●ウインメルシー(牝 美浦・鈴木伸尋 父ジャスタウェイ、母イクスキューズ)
 母イクスキューズは現役時代、クイーンC(GIII)を勝ち、ファンタジーS(GIII)2着、クイーンS(GIII)2着、フローラS(GII)3着など重賞戦線で活躍した。短距離型が多いボストンハーバー産駒のなかで唯一1800m以上で勝った馬でもある。繁殖成績は上々で、ウインマハロ(父マツリダゴッホ)とウインイクシード(父マンハッタンカフェ)が2勝ずつあげている。とくに後者は、先週の栗子特別(500万下)をほぼ1年ぶりの休み明けにもかかわらず4馬身差圧勝。今後まだまだ出世が期待できる。

 本馬の父ジャスタウェイはドバイデューティーフリー(首G1・芝1800m)をレコード勝ちし、芝中距離で世界ナンバーワンの評価を獲得した名馬。初年度産駒の現2歳世代は好調で、すでに4頭が勝ち上がっている。2代父ハーツクライは母方にSeattle Slewを持つ配合が成功しており、とくにCapoteが入るパターンは少ないサンプルからカポーティスター、マジェスティハーツ、ダイワズームといった活躍馬が出ている。本馬は「ジャスタウェイ+Capote」なので期待したい。

●スティーリア(牝 美浦・池上昌和 父シンボリクリスエス、母シナノネージュ)
 ブランネージュ(14年フローラS-GII・2着、14年秋華賞-GI・4着、14年オークス-GI・5着)、ボンナヴァン(3勝)の全妹。母シナノネージュは未勝利だが、・・・

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栗山求

68年生まれ。血統専門誌『週刊競馬通信』の編集長を務めたあと97年からフリー。現在は血統関係を中心に雑誌・ネットで執筆活動を展開中。 関連サイト:栗山求の血統BLOG

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