角居師がシチズン・オブ・ザ・イヤーを受賞

2018年01月31日(水) 12:44 1 7

シチズン・オブ・ザ・イヤー 公式
「2017年度 受賞者決定」


引退した競走馬の命を守り、医療や教育などのセカンドキャリアを支援
角居勝彦さん


国内では年間、約7千頭の馬が生産されるが活躍できるのは毎年数十頭程度に過ぎない。それ以外の馬は引退後、行方不明になったり殺処分されるケースもある。この状況を変えようと引退馬を支援し世の中に役立てる活動を行っているのが調教師の角居勝彦さんである。

角居さんは北海道の牧場で骨折した馬が殺処分されたことにショックを受けた。これが活動の原点となる。

1986年にJRAに入り2001年に厩舎開業。大活躍する一方で引退馬の行く末についても考え、ホースセラピーの存在を知ったことが、活動開始のきっかけとなった。
2011年に障がい者をはじめ、色んな人が馬と触れ合うイベントを行い、活動をもっと本格化したいと考えた角居さんは馬と人との共生関係による活動を医療、福祉、スポーツ、馬事、就労等の幅広い分野で普及、促進することを目的とし一般財団法人「ホースコミュニティ」を設立した。

角居さんは現在、精神科医と共同し、精神障がいの人達と障がい者乗馬の馬を育成する計画を浦河町で進めている。将来は過疎地域に障がい者から高齢者、子供まであらゆる人が交流できるコミュニティを創ると共に馬の堆肥を使った農作物生産などで町おこしにつなげたいと考えている。
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受賞理由

馬たちを救いたいという繊細な感性から一歩踏み出した姿に感動

引退馬の幸せを実現する具体的な仕組みを作ったことが素晴らしい。競馬界ではやむを得ないと受け止められている中で、馬たちを何とか救いたいと業界の第一人者が一歩踏み出した行動力に感動する。角居さんの命に対する繊細な感性。今の時代、これこそ私達が共有しなければならない大切なものではないか。
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シチズン・オブ・ザ・イヤーとは

市民社会に感動を与えた、あるいは市民社会の発展や幸せ・魅力作りに貢献した市民(個人、団体)を1年単位で選び顕彰する制度。市民主役の時代といわれる中にあって広い視野から市民を顕彰する賞がほとんど見られなかったことから社名に“CITIZEN(市民)”を掲げるシチズン時計が1990年に創設したもの。
略称「シチズン賞」

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