2008年07月05日(土) 20:45
先月末、アメリカに大リーグと競馬を見に行きました。大リーグは、24日(現地時間)のクリーブランド・インディアンス対サンフランシスコ・ジャイアンツ戦(小林雅英が出てきて1失点。それが貴重な1点となってジャイアンツが3−2で勝利。藪は登板なし)と25日(現地時間)のニューヨーク・メッツ対シアトル・マリナーズ戦(マリナーズの先発投手がメッタ打ちされてメッツが大勝。イチローはいいところなし。城島は欠場)、競馬は、23日にクリーブランド郊外のシスルダウン競馬場、とノースフィールドパーク競馬場でレースを観戦しました。
シスルダウンはダート戦だけの平地競馬、ノースフィールドパークは馬の後ろに二輪の馬車をつけて走るハーネスレース(繋駕速歩競走)の競馬場です。前者が昼、後者が夜に開催されていたので、競馬場を“ハシゴ”しちゃいました。ロサンゼルスやシカゴ、イギリスやオーストラリアでも“ハシゴ”の経験がありますから、もう慣れたもんです。
アメリカの競馬場でも、人件費削減のためか口頭の馬券発売窓口が少なくなり、自動発売機が急増しています。と言っても、日本や香港などのように、マークカードを使う機械はありません。すべてタッチパネル方式です。競馬場名、レース番号、賭け式、ボックスや流しなどの賭け方、馬番、購入金額をタッチして、最後に「OK」(という意味)のボタンを押せば発券。WINが単勝、PLACEが2着払いの複勝、SHOWが3着払いの複勝、EXACTAが馬単、TRIFECTAが3連単、SUPERFECTAが4連単、DAILY DOUBLEが2重勝、くらいのことを覚えておけばすぐに使いこなせるはずです。さらに、何かミスがあるとそのたびに「それはダメ」(というような)表示が出るので、英語がよく分からなくても買いたくない馬券を買ってしまう心配はあまりありません(ゼッタイないとは言えないので)。
この手の発売機、馬券購入のための現金を投入することはできますが、おつりや払戻金は出てきません。どちらも、馬券と同じサイズのバウチャー(金券)になって出てきます。もちろんこのバウチャーでその後のレースの馬券を買えますし、帰るときには口頭の窓口にバウチャーや当たり馬券を持っていって「Pay Out Please」と言えば換金してくれます。
今回行った2つの競馬場には、いたる所に自動発売機があって、ほとんど行列することなく馬券を買うことができました。なかなか便利でいいですね。マークカードが不要な分、紙資源を消費しなくてすみますから、“ECO馬券発売機”と言えると思います(マークカード方式より消費電力量が多ければ話は違いますが)。
で、馬券の収支はどうだった、ですって? それは聞かないでください。今回は自慢できるようなヒットはありませんでした。まぁ、これも“修行”ですから。
さて、4週間だけの夏の福島競馬も後半戦に突入。ラジオNIKKEI賞はノットアローンを狙ってみます。7月に入ってそろそろ梅雨明け、猛暑襲来のようですが、夏バテに用心しながら競馬を楽しみましょう!
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矢野吉彦
テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。