2002年01月24日(木) 00:00
東京、京都、それぞれの第1回の開催が終了したところで、この春の中央競馬が見えてきました。
年が明ければ、まず話題はクラシック前哨戦に向かう3歳馬。昨年を終えたところでは、次の戦いをもう一度見てみないことにはその先を考えることはムズカシイという考え方でした。その点では、1年前とは大違いです。
ところが、京成杯とシンザン記念が終わった時点で、ますます混迷を深めていくではありませんか。
ローマンエンパイアとヤマニンセラフィムが同着で勝利を分け合い無敗を守った京成杯が、正に象徴的。もう一度やってみないことには結論は出ないという、この流れこそ今年のテーマとなっていくようです。
シンザン記念のタニノギムレットにしてもこの先に期待を抱く勝ち方でした。成長力のある血統でもあります。
そして、若駒ステークスを勝ったモノポライザーがこれに加わります。こちらは3戦全勝、武豊騎手の騎乗優先を考え、重賞へのチャレンジは先のばしに来ました。若駒ステークスの勝利で、次ははっきりクラシック前哨戦に出走し、表舞台に登場します。
この他、2勝して無敗の馬もいるこの春、どうなるかどうなるかと思いをめぐらせるうちに、有力馬に数えるものがふくらむ一方になってきました。
2歳チャンピオンの登場を前にこれだけの話題があるというのもうれしいことで、この先にどう眼力を効かせるか、楽しみです。
ローマンエンパイア、ヤマニンセラフィムの京成杯組は、例年なら他に一歩ゆずるのですが、今年は東京の2000mだったところに大きな意味があります。
シンザン記念のタニノギムレットは、マイル戦よりも距離が伸びての真価の方に興味がある馬。モノポライザーを加えた顔合わせが、とりあえずは第一ラウンドでしょう。
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長岡一也
ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。