2002年04月05日(金) 11:59
まだ未知の部分を大きく残す馬がいる。エストレーノは前走、同じ日の古馬G1フェブラリーSを上回る46秒1-58秒3のハイペースだった。フェブラリーSは46秒8-58秒8。
もちろん後半は失速したが、あれで逃げ切るのだから、素質は文句なくAランク。ただし、典型的なダートホースの可能性も大きい。まだ芝では強気になれない。
一方、1200mで3戦3勝の牝馬サーガノヴェルには、圧倒的なスプリント能力がある。これで楽々と1600mもこなすようだと、こちらもスピード能力は文句なしにAランクだが、初のマイル戦ではまだ信用しきれない。
シベリアンメドウから入る。朝日杯フューチュリティSの1分34秒1は、58秒9-35秒2のラップ。初距離だけに前半少しセーブ気味に出て、流れに乗り切れなかった。
直線、せまくなりつつ差を詰めたが、追ってそう切れるタイプでもなく、もっと強気に先行型を追走したなら、勝ったアドマイヤドンなどともっと差はなかった気がする。
立て直した今回は、イキのいいスピード型がいるだけに、早め早めに前出の2頭を積極的に追走してくれるはずだ。休んだが体はきっちりできている。
強敵は前出の2頭のほか、朝日杯でシベリアンメドウに0.1秒先着しているスターエルドラードと、この中間の動きが素晴らしい芦毛のアルスブランカ。4点を主力に買う。
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。