2009年09月25日(金) 13:00
もっとも難しく、波乱の多いのがこのクラスのハンデ戦。1600万条件だから当然、元オープンの馬もいる。ハンデ56kg以上ぐらいが、まあこのクラスでは能力上位、実績上位の目安だが、今回の該当馬は「4頭」。
ところがハンデ頭のロールオブザダイス以下、中山ダートに連対実績がない。それどころか、うち3頭は初コースになる。決して特殊なコースではないが、この4頭を含め、人気上位の馬はコース実績なし。波乱は考えておきたい。
休み明けを1戦した西のミダースタッチ(父シーキングザゴールド)から入る。前回は太めもなく仕上がっていると見えたが、540kg前後の男馬。ちょっとモタモタして反応が悪かった。使って攻め馬の動き良化。輸送もあるだけにかなり変わってくるだろう。
注目は3走前の「桃山S」ダート1800m。今回よりメンバーの揃っていた同じ1600万特別だが、実戦では約1年ぶりになったダート1800mを直線一気。それも4コーナーの入り口ではまだモタつき、エンジンがかかったのは1F手前。そこから一気に10頭以上をまとめて差し切っている。上がり3Fにすると35.8秒。さして目立たないが、エンジンがかかった地点の爆発力は条件戦ではケタ違い。やがてOP馬を思わせた。
おそらく全体に時計のかかる中山ダート1800mは、勝った京都より合う公算大。芝を含め全4勝が右回り。一変の実力発揮に期待したい。
3歳の上がり馬ロラパルーザ、ダートに転じて大正解のオーロマイスターが本線。
休み明けのグループでは、それこそ入念に乗ってきたプラテアード、ミンティエアーがその次。中心は4歳ミダースタッチのスケール溢れる未来としたい。
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。