マイラーズC

2002年04月12日(金) 12:36

 ずっとスランプのようにみえるが、5歳の今春、デキは素晴らしく良くなっているイーグルカフェを狙う。控えめでも軽快に動くため前走は調整の失敗。明らかに太かった。

 今回はビシビシ追っての直前輸送。470キロ前後に絞れるだろう。出負けしてまったくリズムに乗れなかった秋のG1マイルCSでも、先行残りの流れを0.6秒差。まともなスタートなら差はほとんどなかったはずだ。

 まだ不振時の昨秋、負けたとはいえ1600mを1分32秒3で乗り切っているから、決してスピードがないわけではない。追い出してあと一歩甘い馬が多いだけに、デムーロ騎手へのチェンジもプラスと出そうだ。追い切りに乗って追って味のあることは分かっている。

 この上の全兄ハセノガルチも早熟のようにみえたが、古馬になって再び良化し、公営で快走している。たしかに長いスランプを続けているが、たとえば本当の底力を試された昨秋のクロフネの勝った武蔵野S。59キロを背負いながら1分34秒7で乗り切っている。早熟タイプではとても乗り切れない時計だ。

 相手本線は59キロでもきっちり仕上がっているダイタクリーヴァ。ほかの距離では追って甘いが、こと1600m[4-3-1-1]ならまず凡走はない。充実示すミレニアムバイオがこれに続くが、穴馬には本当はこの距離の方が合っている可能性をもつミッキーダンスを押さえておきたい。

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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