2009年11月13日(金) 12:59
大半がまだキャリア2〜3戦。それで早くもGIIの重賞に挑戦してきたぐらいだから、みんな元気一杯。調教もバリバリ動く。新聞によって多少は違うだろうが、調教採点「Aランク」の馬が続出して並ぶことになる。
人気の中心ダッシャーゴーゴー(父サクラバクシンオー)も動き絶好。初芝となった2戦目の「小倉2歳S」は4コーナーで振られて脚いろが乱れたかと見えたが、立て直した直線猛然と伸び(3F34.9秒)、あと1歩で差し切るかの勢いだった。続く「ききょうS=1400m」は距離延びて追走も楽。コーナーで多少モタついたが、11.8-11.8秒の直線で楽に抜け出している。なだめ通して勝った新馬はダート1000m。パワー兼備型のマイラータイプに育つだろうが、1400mをこなし、坂(阪神)を少しも苦にしなかった。この中間の動きは一段と鋭くなっている。
母ネガノの3代母は種牡馬ナグルスキー(ホクトベガなどの父)の姉(4分の3同血)。
この一族の代表馬は、菊花賞のあともタフに走り続けたナリタトップロード。この馬はマイラーだろうが、パワーとタフな成長力は保障つき。おそらく渋馬場も苦にしないだろうと思える。
前走、この東京1400mを1分21秒5の2歳コースレコードで差し切ったアニメイトバイオは中山1600mの未勝利を1分34秒4で快勝しているからスピード能力十分。バネを利かせたフットワークだけに渋馬場は気になるが、勝負強い。祖母レインボーファストは、天皇賞・秋を2着したセキテイリュウオーの半妹。その父はレインボーアンバー。不良馬場の弥生賞を大差勝ちで独走した重の鬼。少し特徴を受け継いでいるだけでも渋馬場はこなしてくれるだろう。今度は控えて進むはずのハーティンハート、前走しぶとくインから抜けて粘ったエイシンアポロン。同じくインをこじあけて差し切ったノーワンエルスが本線。ドロ、コスモセンサーが押さえ。
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。