2009年12月11日(金) 12:50
有馬記念のファン投票が締め切られ、ファン投票の上位10頭(出走意志のある馬)を中心に、以下は賞金順におおよその「出走予定馬」がまとまりつつある。ブエナビスタ(横山典)以下、ドリームジャーニー、マツリダゴッホ、リーチザクラウン、イコピコ……。
フルゲート16頭の予定馬の中で、もっとも目立つのはブエナビスタを筆頭の「3歳馬」。だいたい7〜8頭ぐらいを占めそうだ。次いで「6歳馬」のマツリダゴッホ、マイネルキッツ、ミヤビランベリ…などがいて、さらには「8歳馬」のエアシェイディ、コスモバルクなどのベテランが並んでいる。
驚くべきことに、「4歳馬が1頭もいない」のである。出走できそうもない状況なのである。故障馬や体調の思わしくない馬がいるのも確かだが、ふつう「もっとも充実するシーズン」を迎えているはずの4歳馬が、有馬記念に「1頭」も出走できないとなると、今年54回を迎える有馬記念の歴史の中、もちろん史上初めてのことになる。
このレースもそういう状況(世代レベルも否定できないだろう)を反映するように、もっとも多いのは「3歳馬」。有馬記念とはグレードが異なるが、4歳馬、さらには5歳馬(こちらも有馬記念には1頭だけの見込み)は、ちょっと過信禁物だろう。
3歳トーセンジョーダン(父ジャングルポケット)から入りたい。前回は9か月ぶりの出走で、古馬との対戦は初めて。休み明けから全能力発揮型とは思えなかったが、直線1度は完全に抜け出して先頭。最後はナムラクレセントの切れ味に屈したものの、さすがこの春シーズンにクラシックの有力候補の1頭だっただけのことはある。1度使って明らかに上向き。C.スミヨン騎手も2度目の騎乗。抜け出してソラを使ったとあって、ブリンカーまで装着してきた。チャンス大だろう。
相手筆頭も同じ3歳のナカヤマフェスタ。菊花賞はさすがに距離が長くあまり見るべきところはなかったが、今度は2000m。左回りのほうが手前の替え方などフットワークもスムーズとされる。
3番手はここ2戦の内容が光る4歳アーネストリーだが、怖いのは前回の勝ち方が鮮やかだった3歳ミッキーパンプキン。立て直してきた5歳タスカータソルテ。タスカータソルテは先週の1週前調教から動きが目立っていた。この時期だから多少は太め残りにも映るが、体が大きくなったものだろう。行くはずのドリームサンデーは単騎逃げもある。
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。