【今週のデビュー馬】エクランドール


血統調査員のYRAです。
「血統表は競走馬の設計図!」ということで。

今週は先日引退したG1馬の全妹が登場です。

エクランドール 父ディープインパクト 
1/31東京6レースデビュー予定

父ディープインパクトは現役時代、7つのG1を制した「日本近代競馬の結晶」と謳われた歴史的名馬。
種牡馬としても2012年から2020年現在まで9年連続で種牡馬ランク首位。
競走馬としても種牡馬としても日本競馬の代表的存在。
(2019年7月30日逝去)

母リュヌドールはフランス馬。現役時13戦4勝。
主な勝鞍は、リディアテシオ賞(芝10F・G1)
日本のジャパンカップにも参戦した経歴を持つ(7着)。
引退後繁殖にあがり、2010年に日本に輸入された。
繁殖として日本でのデビュー済み産駒はこれまで4頭。
父ハーツクライ(3勝)→父ディープインパクト(G?・3勝、フィエールマン)→父オルフェーヴル(2勝、現役)→父ジャスタウェイ(1勝、現役)
このようにデビューした産駒は全て勝ち上がっており、全兄は先日種牡馬入りしたあのフィエールマン。
血統背景は父Green Tune(〜Nijinsky〜ノーザンダンサー系)×母父Noir Et Or(〜Princely Gift〜ナスルーラ系)の組み合わせ。
Green Tuneは仏2000ギニーとイスパーン賞(共にフランスG1)の勝ち馬。


母父がヨーロッパのマイルG1馬で母はヨーロッパの中距離G1馬。
重厚なヨーロッパ血統に日本の素軽い血の代表格であるディープインパクトを配した形である。
それにより全兄は長距離適性を高く持つ長距離砲として完成したが、妹の本馬はどうか。


春のクラシックという点では微妙な時期だが、素質の高さからデビュー戦をあっさりクリアするようだとこの先の楽しみが大きく広がる。