2010年02月12日(金) 12:20
昨年も、一昨年も「7歳=9歳」で波乱の決着だったハンデ戦のOP特別。先週の「シルクロードS」には出走できなかったグループの色彩もあり、休み明けの馬、成績不振馬が多い。前回(直前)の好走馬は、12月末の尾張Sを2着したアポロフェニックスくらいしかいない。今年もまた難しい決着だろう。
5歳マルブツイースター(父サクラバクシンオー)を狙いたい。前回は1月の「淀短距離S」を13番人気で6着だが、中位から上がり3F33.3秒で伸びて、勝ったエイシンタイガーから0.6秒差。ずっとスランプだった同馬とすれば上々の善戦で、芝1200m1分08秒2は自己最高タイムだった。不振は脱しつつある。
今回は東京コースの芝1400m。実はこの不振を続ける5歳馬。東京コースに出走するのも、距離1400mに出走するのもこれが2回目。久しぶりに好走条件がそろったと考えることができる。1度だけ出走した東京1400mは、3歳2月のOP特別「クロッカスS」。
57kgの別定重量を背負いながら、今回も対戦するダイワマックワン(57kg)と、アポロフェニックス(56kg)を2着、4着に封じ、並んで入線した2頭にともに「2馬身半=0.4秒」の差をつけて完勝している。好位から上がり3F34.0秒で抜け出す危なげのない圧勝だった。そのあとは短距離中心ながら、1度も東京コースに出走記録はなく、なぜか1400mへの出走もない。
前走、久しぶりに悪くないレースで復調気配を示したあと、この中間は2週連続して栗東の坂路を半マイル51秒台で動いている。これもまったく久々のことで明らかに調子上昇中だろう。そして好走記録のある東京1400m。狙う価値はある。
荒れる公算大のハンデ戦だから、単複中心に、実力馬ピサノパテック(横山典)、アポロフェニックス(田中勝)、アントニオバローズ(調教師試験突破の角田)あたりを本線に手広く流ししたい。
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。