2002年07月04日(木) 00:00
あまりにも途方もないレース結果を見てしまうと、今後の軌道修正に自信が持てなくなります。自分なりのケジメをつけておかないことには、先に進めません。
まずは、ラジオたんぱ賞。産駒に平坦巧者が目につくサッカーボーイ。そのサッカーボーイでも、5番人気のコスモレジスタではなく、8番人気のカッツミーの方でした。栃木の名手内田利雄騎手がレース直後に語った、3コーナーの手応えが全然なかったのにあんないい脚で勝てるなんて信じられませんという言葉が全てを物語っていました。とにかくハイペース、サンターナズソングに行かれて自分の形で走れなくなったサンヴァレーが終始追いかけ、本命馬ダイタクフラッグが4コーナーで早目につかまえに行って伸びを欠き、じっくり中団から構えたレニングラードの直線スパートでさえ最後はカッツミーの追い込みに屈するという、乱ペースでした。
とにかく、スプリント戦並みのハイペースを波乱の要因と考えてもいいでしょうが、このペースを終始2、3番手で追っていたソウゴンが3着に粘っているのです。他の有力馬の不調を指摘しておきたいですね。
一方の函館スプリントS、高松宮記念馬ショウナンカンプ4着は期待はずれでした。走破タイムの1分10秒3、7秒台で走ることの出来るカンプにとり、久々で馬自体のスピリットがなかったと言うことでしょう。同じ中京コースで重賞勝ちのあるユーワファルコンが9着でしたが、騎乗した中館騎手は、函館の芝は合っていない、行きっぷりがもうひとつだったと語っています。ショウナンカンプにとってもこの函館の芝が合わなかったのではないか。もっとスピードの発揮されるコンディションがいいと言うことでしょう。新潟の芝のスプリンターズSでは、また別の結果になることもありそうです。それにしても3歳馬サニングデールの52キロは、他の古馬にくらべ短距離だけに有利に思えましたね。
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長岡一也
ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。