2002年07月12日(金) 11:59
いよいよ全国で新馬券(馬単、3連複)が本格的にスタートする。福島では試験発売だったため、ファンもまずは参加することに意義ありのムードで、馬単、3連複、そして従来の馬連、ワイド、少々の枠連まで入り乱れた形だった。馬単より3連複(買いに出るレースが難しい)の方が半分以下の配当だったり、3頭も的中させた3連複が、ふつうの馬連よりずっと低配当だったりして、夢中にちったファンはそれは大変だった。オッズも乱れていた。人気と連動していなかったのである。
たしかに高(好)配当は続出するが、自分のスタンスを早くたしかなものにしないと、乱打戦に突入してしまうと、的中の少々のプラスでは疲れ切ってしまう。
自分のスタイルは馬単向きなのか、3連複向きなのか、あるいはおとなしく馬連や単勝向きなのか、早く自分を納得させないといけない。レースによって(人気のバランス)、どの馬券を買うか変更は必要だが、基本姿勢は確立しておきたい。
このレース、ビッグフリートに魅力が大きい。マイル戦はまだ2戦しただけ。前走1分20秒9で圧勝している1400mの方が安定していることは確かだが、昨年夏、ゴッドオブチャンスに追いすがって上がり35秒0で伸びた1400mの飯豊特別、さらには前々走の葉山特別の内容をみると、本当はマイル戦の方が合っている気がする。
昨年、1分32秒1で快走しているドリームカムカムや、上がり馬のガンアンドローズをマークして進む形になるとき、追って味があるのはビッグフリートの方とみた。
たぶんこのレース、人気の割れ方と能力比から、3連複向きではない可能性が高い。人気馬が2頭以上からんでしまいそうだからだ。そうなると、案外の低配当になる。
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。